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ゆらゆらと彼女の髪が揺れ、ふわりと放たれた冷気がこの場を感覚的に凍らせていく。
瞳孔をかっぴらき、普段よりも何倍も冷徹な青色の瞳がレオナのことを睨みつけていた。
｢人の話も聞かず、勝手に他人の感情を決めつけて殻に入って塞ぎ込み、挙句の果てにはオーバーブロット……随分と舐めた真似をして下さいますねぇ｣
｢ヒッ！！｣
｢おぉ、おいA、落ち着けって……！！？｣
Aは至極冷静だ。
最も重傷な右肩は触れれば崩れてしまう為に使用不可だが、左腕は何とか動かせそうである。
利き腕は動かせないが、左が使えるのならば何の問題もありやしない。
日常的にも、非常時にも便利だろうと思って両利きにしておいたのが役に立って何よりだ。
グリムの悲鳴と、ジャックの引き攣った声が聞こえてくるが一旦放置しておき、Aはブロットの化身である巨大なライオンをどうやって斬り捨ててやろうかと考えていた。
それと同時に、彼が元に戻った後にどのような仕置をしてやろうかも考えている。
｢このまま言われっ放しのやられっ放しだなんて、有り得ないでしょう。……ねぇラギーさん、貴方も何か言いたいことでもあるのではありませんか｣
｢……っ！ ああ、勿論！ いーっぱいあるっスよ！ この際だから全部言ってやる！！｣
ラギーのやる気も十分、ならば決戦の時だ。
Aは左手で痣丸を鞘から抜いてから駆け出し、地面を蹴って加速すると、途轍もない速さで己へ向かって放たれた尖った岩や魔法を全て斬り捨て、薙ぎ払った。
彼女が難なく避け、攻撃を無効化することに苛立ったのか、再びレオナの咆哮が響き渡る。
一旦跳び退き、後方支援しているケイトとリドルの所まで後退したAは二人に視線を送った。
最初に気付いたケイトが、周りの騒音で隠れないように大声で訳を尋ねる。
｢オレ達にして欲しいことでもあるの！？｣
｢そこまで難しいことでもないのですけれど、構いませんでしょうか｣
｢勿論！ 情けないけれど、今、レオナを最も早く安全に元に戻せるのはAだけなんだ！｣
｢では、私が今から突っ込みます｣
動きが素早く、的確な攻撃を繰り出してくるAを厄介な相手だと認識したレオナは彼女を集中的に狙ってきている。
ならば、それを逆手にとってやればいいだけなのだ。
｢ケイトさんは『
｢オッケー！｣
ぽふんっ、と煙を立ててもう一人のケイトが現れた。
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みっきーうっきー - とても、面白い作品ですね。更新停止とかやめてくださいね！応援しているので、頑張って下さい！諦めないで下さい！ \`∀´/ (2020年4月14日 22時) (
レス) id: fbdfd6ec63 (このIDを非表示/違反報告)
＊＊(プロフ) - 本編への組み込み方はもちろんのこと、描写のひとつひとつが美しくて読んでいてとっても楽しいです…！素敵な主人公ちゃんと出会わせてくれてありがとうございます。これからも楽しみにしています！ (2020年4月13日 13時) (レス) id: dd9fb51a76 (このIDを非表示/違反報告)
マツリカ(プロフ) - たまらないほどに読み進めてます！！こういう主人公ちゃん大好きです！！！続きを楽しみに何度も読み返してます。応援してます！頑張ってください！ (2020年4月12日 22時) (レス) id: 88d493ffab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年4月12日 18時
