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あの後、ジェイドとアズールが選び直したドレスはAの気に触らなかったらしく、普段の様子に戻った彼女は溜息をつきながら着替えにいった。
何がいけなかったのかは分からないが、取り敢えず何時もの彼女に戻ったことに安心し、アズールは胸を撫で下ろす。
｢ドレスが変わってしまったのは残念ですが、まあいいでしょう。Aさんなら、どんなドレスでもきこなして下さるでしょうし｣
｢ふふふ……楽しみですねぇ｣
｢早く出てきてくんねぇかな〜｣
｢待ち遠しいのは分かりますが、僕達もラウンジに戻りますよ｣
不満そうにしたものの、フロイドは比較的素直に頷いてジェイドと共にラウンジへと戻っていく。
二人を見送った後、アズールも相談者の待つ部屋へと移動したのであった。
＊＊＊
Ace side
ジャックとユウが渋々手伝ってくれてるけどさぁ……Aは何処行っちゃったんだよ。
いきなりあの双子に連れて行かれてからもう十分以上経ってるけど、まだアイツは戻って来ない。
｢Aはまだ出てきてないか、監督生｣
｢うん、まだだね｣
漢気があるっていうか、真面目ちゃんなジャックはAのことをめっちゃ気にしてるけど、Aだったら大丈夫じゃね？
だってオーバーブロットしちゃったリドル寮長にも、レオナ先輩にも立ち向かっちゃうしさ。
まさに敵無し、ってカンジ。
｢え、あれって特待生ちゃん！？｣
｢やべー、めちゃくちゃ綺麗！｣
え、何、漸くAが出てきたの？
アイツ時間かかり過ぎだっての、めちゃくちゃ待ちくたびれたわ。
次にドリンク運ぶ机の番号を確認してたら、凄い勢いでデュースに制服を引っ張られる。
｢何だよ｣
｢あ、ああ、あれ見ろっ！｣
｢あ？ Aが出てきたんだろ？ やっと手伝ってくれ…………なんだ、あれ｣
深いスリットの紺色のタイトロングドレスを着て、10センチ位ありそうなハイヒールを履いてるAがそこに居た。
歩く度に綺麗な音が鳴って、Aの陶器みたいな白さの脚がスリットから見え隠れする。
普段も大人っぽいけど、それでも今は"大人っぽい"じゃなくて、"大人"に見えちまったんだ。
｢ふふふ、やはりお綺麗ですね｣
｢……どうも。それで、私は何をすればよろしいでしょうか｣
ジェイド先輩にエスコートされながら、Aはゆっくり階段を下りてくる。
何だろ……何か、見てると胸の内がぐるぐるもやもやするんだよなぁ。
｢手ぇ、離せよな｣
オレの言葉は店内のBGMに掻き消された。
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みっきーうっきー - とても、面白い作品ですね。更新停止とかやめてくださいね！応援しているので、頑張って下さい！諦めないで下さい！ \`∀´/ (2020年4月14日 22時) (
レス) id: fbdfd6ec63 (このIDを非表示/違反報告)
＊＊(プロフ) - 本編への組み込み方はもちろんのこと、描写のひとつひとつが美しくて読んでいてとっても楽しいです…！素敵な主人公ちゃんと出会わせてくれてありがとうございます。これからも楽しみにしています！ (2020年4月13日 13時) (レス) id: dd9fb51a76 (このIDを非表示/違反報告)
マツリカ(プロフ) - たまらないほどに読み進めてます！！こういう主人公ちゃん大好きです！！！続きを楽しみに何度も読み返してます。応援してます！頑張ってください！ (2020年4月12日 22時) (レス) id: 88d493ffab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年4月12日 18時
