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｢やれやれ……あまり手荒な真似はしたくないんですけどね。ジェイド、フロイド、少し遊んであげなさい｣
｢かしこまりました｣
｢コイツら全員絞めていいの？ あはっ、やった〜｣
ジェイドとフロイドが出てきた時点で、イソギンチャク集団の負けが確定しているだろう。
ユウが人の波に流されない為の防壁としてジャックを横へと配置し、Aはその反対側に佇んで状況を見守っていた。
｢あ！ ねぇジェイド！｣
｢ん？ ……おや、Aさんではありませんか｣
獲物をきょろきょろと見定めていたフロイドに見つかり、声を掛けられたAは面倒事が起きる気配を察知する。
ユウとジャックから二人と知り合いなのか、という疑問を含んだ瞳が向けられたが、彼女はそれらを知らぬ振りで総スルーした。
＊＊＊
そして数分後。
モストロ・ラウンジの床には大量のイソギンチャクが倒れ伏している光景が広がっていた。
呻き声をあげ、必死に生きを吸おうとしている者が大半で、残りの二割程度はもう気を失ってしまっている。
｢どいつもこいつも弱ッ。絞めがいがねーなぁ〜｣
｢まるで無力な稚魚の群れですね｣
｢アズールってヤツ、どんだけ色んな魔法が使えるんだよ！？ 反則じゃん！｣
｢アズールの持つ金色の契約書が、エース達の攻撃を全部弾いてんのか？｣
｢くそっ、日頃自分がどれだけ得意魔法に頼ってたか分かるな……｣
｢火を出さないグリムとか、ただの狸だわ｣
｢ふなぁ〜……オレ様は狸じゃね〜……きゅぅ……｣
アズールはそう簡単に攻略出来る男ではない。
底意地の悪いことをするものだと思いながらも、何故そんなに簡単なことを気が付かないのだと、Aは心底不思議に思った。
その隣ではユウが情けない声を漏らしている。
｢皆さんはこの『
｢あはっ、そんなことも分かんないとか馬鹿じゃん｣
｢ふふふ、皆さんはAさんと違いますからね。彼女のように、アズールの魔法を一発で見抜くだなんて芸当……彼らが持っているわけないでしょう。ねぇ、アズール？｣
｢当たり前ですよ、彼女は特別なんですから。さて、まずはこのラウンジの清掃をしてもらいましょうか。次に食材の仕込みを。さあ、立ち上がってキリキリ働きなさい！｣
｢マジかよ……｣
エースは肩を落として項垂れた。
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みっきーうっきー - とても、面白い作品ですね。更新停止とかやめてくださいね！応援しているので、頑張って下さい！諦めないで下さい！ \`∀´/ (2020年4月14日 22時) (
レス) id: fbdfd6ec63 (このIDを非表示/違反報告)
＊＊(プロフ) - 本編への組み込み方はもちろんのこと、描写のひとつひとつが美しくて読んでいてとっても楽しいです…！素敵な主人公ちゃんと出会わせてくれてありがとうございます。これからも楽しみにしています！ (2020年4月13日 13時) (レス) id: dd9fb51a76 (このIDを非表示/違反報告)
マツリカ(プロフ) - たまらないほどに読み進めてます！！こういう主人公ちゃん大好きです！！！続きを楽しみに何度も読み返してます。応援してます！頑張ってください！ (2020年4月12日 22時) (レス) id: 88d493ffab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年4月12日 18時
