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それから二時間程度冷まし、丁度良い位にひんやりとしてきたらカットする。
甘くて美味しそうな香りがしているケーキ達を箱に入れて、紫と黄色の二色を使用したラッピングを行ってクルーウェルの所へと持って行った。
Aの入れた珈琲をブラックで飲みながら、美味しそうに頬張っていた彼のことを思い出して、エペルとジャックは顔を見合わせて嬉しそうに笑っている。
そんな二人を見て、Aもまた嬉しそうに目尻を下げたのであった。
そして一週間後。
ジャックに手を引かれ、エペルに背中を押されながらAは廊下に張り出されている今回の期末テストの順位を見に行った。
もう既にテストは返却されている為、自分の点数も順位も分かっているのに態々見る必要があるのか謎である。
因みに何故順位が分かっているかというと、Aが全て満点の五百点をとっているからだ。
｢Aはもう一位って分かってるもんな｣
｢まぁまぁ、一緒に見に行こうよ｣
｢……はいはい｣
わらわらと群がる生徒達。
毎度順位発表の時は騒がしくなるのだが、今回はこれまでよりも更に煩い気がしてならない。
すると、前方で頭に不思議な物体をくっつけた状態のエーデュース達を発見した。
｢うげ、僕あんまり得意でね。先に戻ってる｣
｢分かりました。お気を付けて｣
｢うん、Aちゃんも｣
｢んじゃあ、俺らは様子見に行くか？｣
｢疑問形なのに疑問ではありませんよね、貴方｣
人波を掻き分け、ジャックに腕を引かれて彼らの元へと向かうと、頭の上にくっついているナニカがひょこひょこと動いているのが見える。
未知の物体にAが興味を持っていると、早速ジャックが声をかけていた。
｢騒がしいと思って来てみれば、お前らか。何やってんだ？｣
｢ジャック、お前も契約を……って、イソギンチャクが生えてない……だと！？｣
｢見た目の割に超真面目クンかよ！｣
｢はあ？ 何言ってんださっきから。っつーか、お前らの頭のソレ、何なんだ？｣
｢コレはその……ふな"っ！？ なんだぁ！？ あ、頭がイソギンチャクに引っ張られる！｣
｢いでででっ！ 頭がもげる〜！｣
｢くそっ、絶対服従ってこういうことだったのか……っ｣
頭の上についていたナニカはイソギンチャクであるらしく、彼らは頭のイソギンチャクに引っ張られるようにして何処か歩かされていく。
ぽかーんとしているジャックの隣で、Aは何となく背景を察して溜息を吐き出した。
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みっきーうっきー - とても、面白い作品ですね。更新停止とかやめてくださいね！応援しているので、頑張って下さい！諦めないで下さい！ \`∀´/ (2020年4月14日 22時) (
レス) id: fbdfd6ec63 (このIDを非表示/違反報告)
＊＊(プロフ) - 本編への組み込み方はもちろんのこと、描写のひとつひとつが美しくて読んでいてとっても楽しいです…！素敵な主人公ちゃんと出会わせてくれてありがとうございます。これからも楽しみにしています！ (2020年4月13日 13時) (レス) id: dd9fb51a76 (このIDを非表示/違反報告)
マツリカ(プロフ) - たまらないほどに読み進めてます！！こういう主人公ちゃん大好きです！！！続きを楽しみに何度も読み返してます。応援してます！頑張ってください！ (2020年4月12日 22時) (レス) id: 88d493ffab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年4月12日 18時
