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Ruggie side
シシシッ、オレらに勝てるわけねぇのにやる気満々でめちゃくちゃおもしれぇッスね。
けど意外だったのは、レオナさんがAのことをマジフトに誘ったこと。
レディファーストが重んじられてる国の第二王子なのに、何で態々危険なことやらせるんスかねぇ……身分の高い奴の考えることは分かんねぇな。
そういや、Aは箒とか持ってんのかね。
ちらっと彼女を盗み見てみれば、何か魔法を使って箒を取り出そうとしてるっぽいっス。
｢『
聞いたことない魔法だから、Aが創り出したユニーク魔法っスかねぇ。
つーか、何もない所から箒取り出すとかチート魔法かよ……やばすぎッス。
オレはAが好きっス。
常識はちゃんとあるし、料理も上手いし、あのレオナさんに堂々と文句も言えるし指摘も出来る。
そういう所も好きっスけど、特に好きなのはAの作る料理と彼女が纏ってる香り。
何でか分かんないけど、あの子が傍に居ると落ち着くんだよなぁ……。
けどマジフトはスポーツでありながら勝負なんで、どれだけ可愛がってるAでも全力でいくっス。
容赦なんてしないっスよ！
｢エースくん、前防いで！｣
｢うっす！｣
｢僕が防御するからグリムは走れ！｣
｢任せるんだゾ！｣
ケイトさんが頑張って指示出して、それに必死に一年生ズがついてってるけど遅いッスねぇ！
こんなの余裕で……はっ！？
｢うっ、わ！？｣
｢Aちゃんナイス〜！ グリちゃん行きな！｣
オレの妨害をしてきたのはまさかのA。
それを箒に両足で立って、余裕そうに空中を旋回してる……いや、魔法使えるようになったばっかなんスよね！？
ラベンダー色のマジカルペンを右手でくるくる遊ばせながら、オレのことを冷たい瞳で見据えてくる。
｢風っスか！？ しかも強っ！｣
｢箒に乗っている方の妨害……初歩的なものなら風でしょう。少し気が緩んだ時に、思わぬ方向から風を吹かせてやれば必死に箒にしがみつくのですから……単純ですよねぇ｣
後退しつつ周りを見回してみれば、オレと同じように強風で箒をグラつかされている奴らばっか。
うっわ、こんなのA強すぎッスよ……しかもめちゃくちゃ頭良いんだから作戦立ててそうで怖いんスけど！
やべぇッスねぇ……だってさ。
｢さぁ、狩り尽くしてあげましょう｣
A、捕食者の目ぇしてるんスもん……！
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レイ - とても面白くていつも見させて頂いています！更新楽しみにしてるので頑張って下さい！ (2020年4月12日 14時) (
レス) id: 906bb64cc1 (このIDを非表示/違反報告)
MaO(プロフ) - 何度も読み返す程、とても面白いです！いつも素敵な作品をありがとうございます！ (2020年4月10日 12時) (レス) id: 3dee49fcd0 (このIDを非表示/違反報告)
最初は、ぱー(プロフ) - 面白すぎて、イッキに読んでしまった…………。ゆるりさん無理のない程度に更新頑張ってください！ (2020年4月10日 3時) (レス) id: 9e43d059be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年4月9日 13時
