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リドルとケイトの予想を聞いてみると、今回の事件はマジフト大会の出場者の中でも有力選手を狙ったものであるらしい。
マジフト大会は世界中が注目する大会であるらしく、試合での活躍が将来のキャリアに繋がる為に手段を選ばない人間がいても可笑しくはない。
だからといって、風の魔法で押されたわけではないし、授業中に怪我をしたわけでもないのだから犯人の手口が全く分からないのだ。
｢犯人を捕まえる為には、こちらが先手を打つしかないと思う｣
｢先手を打つったって、どうするんだゾ？｣
｢例えば、次に狙われそうな生徒に当たりをつけてボクらでこっそり警護する。事件が起こったら、速やかに生徒を保護。そして周囲の捜索と犯人の追跡を行う｣
｢張り込み作戦ですね！｣
｢ユウちゃん正解！ 実は選手候補の中でも"コイツは狙われそう！"って生徒何人かにもう目はつけてあるんだ〜｣
マジカメのメッセージで情報共有をする為に手早くグループが作られ、グループ専用のアルバムにその生徒達の写真が送られてきた。
というか何故自分は強制参加なのかが理解出来ず、Aはスマホの画面に視線を落としながらマジカメの通知を冷たい瞳で見つめている。
そのことに気が付いたリドルとケイトが慌てて彼女に声を掛けた。
｢あの、Aちゃ〜ん？｣
｢そ、その、すまないとは思うんだがボクらに協力してくれないだろうか？｣
｢最初から巻き込むおつもりでしたね、ケイトさん｣
｢ゴメンって！ けどさ、Aちゃん賢いし誰にでも物言えるし！ 犯人の目星つけたりするのも得意かな〜って、後は運動神経良いから……ね？｣
何が、ね？だ。
Aの冷めた瞳が彼らを捉えると、二人は居心地悪そうに視線を逸らして苦笑いを浮かべた。
ハーツラビュル寮の生徒でもなく、はたまたクロウリーに事件解決を頼まれたわけでもない彼女のことを巻き込むのはお門違いだとは分かっている。
ただ、Aの博識さや身体能力を考慮すると、彼女を味方に引き入れておきたいのだ。
｢はぁ……もう、分かりましたよ。協力します｣
｢｢本当！？｣｣
｢よっしゃー！！！｣
｢Aが協力してくれるなら心強いな！｣
デュースにぎゅっと両手を握られ、邪気のない満面の笑みでそう言われた為、Aは少しだけ気恥しさを感じた。
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レイ - とても面白くていつも見させて頂いています！更新楽しみにしてるので頑張って下さい！ (2020年4月12日 14時) (
レス) id: 906bb64cc1 (このIDを非表示/違反報告)
MaO(プロフ) - 何度も読み返す程、とても面白いです！いつも素敵な作品をありがとうございます！ (2020年4月10日 12時) (レス) id: 3dee49fcd0 (このIDを非表示/違反報告)
最初は、ぱー(プロフ) - 面白すぎて、イッキに読んでしまった…………。ゆるりさん無理のない程度に更新頑張ってください！ (2020年4月10日 3時) (レス) id: 9e43d059be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年4月9日 13時
