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そこまで驚かれるような発言はしていない、と思っている彼女だが、まずは己の容姿を正確に知る必要がありそうだ。
実際、見た目は華奢で女性らしくとも、その身体能力は見た目と比例していないのだからサバナクロー寮に選ばれる可能性は高かっただろうが。
｢確かにAちゃん、あの怪物相手に肉弾戦してたもんね……｣
ユウの呟きによって他の三人も思い出したのか、どうやら納得したようである。
トレイとケイトだけ理解が出来ずに、後にひたすらエースとデュースに詰め寄っていたらしい。
そこは置いといて、だ。
この後も先輩二人からの寮についての説明が進んでいく。
｢んで、ディアソムニア寮は……いたいた。あの食堂の奥の特等席に固まってるメンツ。黄緑と黒の腕章が目印。あそこはなんつーか、超セレブっていうの？｣
ケイトの言う通り、近寄りやすさは皆無だろう。
というか寧ろ、寮生全員から近寄ってくるなオーラが放たれているようにも思える。
すると、Aは入学式の終わりがけに話しかけてきた男性と視線がかち合った。
｢あれ？ 子供が混じってる｣
｢うちの学校は飛び級入学がアリだからな。でも彼は子供じゃないぞ。俺達と同じ三年の……｣
｢リリアじゃ。リリア・ヴァンルージュ｣
｢｢！！？？｣｣
一瞬であの場から此処へと移動し、更には逆さま向きで現れたリリアにAを除いた一同は驚愕する。
彼らの反応など気にも留めず、リリアはAの後ろに降り立ってぎゅっと抱き締めた。
そのようなことをされても無表情を崩さず、マイペースに食事をしている彼女に皆は再び驚く。
｢お主ら、わしの年齢が気になるとな？ クフフ。こんなにピチピチで愛らしい美少年のわしだが、確かにそこの眼鏡が言うように子供とは呼べない歳かもしれんな｣
｢ピチピチ……｣
｢遠くから見るだけでなく、気軽に話しかけにくればよかろう。同じ学園に通う学友ではないか。我がディアソムニア寮は何時でもお前達を歓迎するぞ｣
銀髪の彼とミント髪の彼らからは、一切関わって欲しいという意思は感じられなかった。
話は聞いているが関わる気はないAは、会話をしていようとも口をもぐもぐと動かしている。
すると、リリアはにんまりと笑ってから彼女の顔を覗き込む体勢をとった。
流石にこれには彼女の手も止まり、フォークにのったオムレツがふるりと揺れる。
｢……特にお主は、な｣
Aとリリアがじっと見つめ合い、この場に不思議な空気が流れた。
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にゃーちゃん - とても面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年5月16日 20時) (
レス) id: 6c3b400c86 (このIDを非表示/違反報告)
しおあめ。(プロフ) - 突然のコメント失礼します。フロイドが主人公につけたあだ名の"クリオネ"は、すでにオルトを指すものとして使用されていたと思います。 (2021年4月5日 13時) (レス) id: e70718cc0c (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり - はぁーー好みです！面白いです！！ (2020年5月30日 16時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
蝶妃 - 夢主ちゃんとキャラの絡みが見ていて面白いです！マレウス様やリリア様ともっと絡んで欲しいですね。これからも頑張ってください！！ (2020年4月8日 7時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
リリア - 初めまして、読んでいて楽しい作品ですね、主人公のキャラも結構好きです。勿論ゆるりさんのペースで更新頑張ってください (2020年4月7日 22時) (レス) id: 008426968d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年4月2日 1時
