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そこに居たのは何時ものメンツと、初めて見る二人の男子生徒であった。
深緑色の髪をもつクローバーのペイントをした男性と、明るい茶髪でダイヤのペイントをした男性。
一度だけ会釈礼をしてから席に座ると、ダイヤの彼から途轍もなくキラキラと輝く視線を送られる。
｢Aは何をとってきたんだ？｣
｢適当に……サラダとオムレツと、カルパッチョを。後は適当にスイーツですね｣
｢ええ〜、そんだけで足りんの？｣
｢そこまで食事に興味を持てなくてですね……というか貴方、その首輪は如何されました。若しかしてお洒落の一環ですかね｣
｢ちげぇよ！！｣
何故か目の前の席に座っているエースがハートを模した紅白の首輪をはめているのに気付き、素直に質問したところ、彼から返ってきたのは否定と怒りだった。
そうですか、とだけ返して食事を始めると、スルーの仕方が面白かったのか、Aの横に座っている二人が肩を震わせて笑い始める。
クツクツと笑い声が零れており、目の前のエースは羞恥と怒りで真っ赤になっていた。
｢ははは！ そうかっ……エースの首輪はオシャレだったんだな……！｣
｢特待生ちゃんおもしろ〜！ というか、オレら挨拶してないじゃん。ちょっとトレイくん｣
｢そうだな。じゃあ改めて、オレはトレイ。トレイ・クローバー、ハーツラビュルの三年だ｣
｢オレはケイト。気軽にけーくんって呼んでね♡｣
｢……んむ、では私も。お初にお目にかかります、名をA・Aと申します｣
｢ええ〜！ Aちゃん固すぎ！ もっとフレンドリーにいこうよ。はいコッチ向いて？｣
インカメに設定されたスマホが向けられ、更にはケイトに肩を抱かれたことによってAは内心ぎょっとする。
そしてそのままパシャリ。
撮れたのは、プチトマトをフォークで口に運んでいるAと、満面の笑みでピースまでしているケイトの写真。
一瞬だけ眉を顰めてから、彼女は何事もなかったかのように食事を再開させた。
黙々と食事をしつつ、彼らの会話に耳を傾けていると、漸くエースの首輪の理由を知る。
｢つまり貴方は、ハーツラビュル寮で厳守しなければならないハートの女王の法律を破り、罰則でそれをつけられたと｣
｢そういうこと！ ほんっと無茶苦茶だぜ！｣
｢そもそも論、貴方がケーキを盗み食いしたことから始まっているのでしょうに……謝罪の出来ない方ですね｣
｢うっ……！｣
エースは胸を抑えて項垂れた。
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にゃーちゃん - とても面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年5月16日 20時) (
レス) id: 6c3b400c86 (このIDを非表示/違反報告)
しおあめ。(プロフ) - 突然のコメント失礼します。フロイドが主人公につけたあだ名の"クリオネ"は、すでにオルトを指すものとして使用されていたと思います。 (2021年4月5日 13時) (レス) id: e70718cc0c (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり - はぁーー好みです！面白いです！！ (2020年5月30日 16時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
蝶妃 - 夢主ちゃんとキャラの絡みが見ていて面白いです！マレウス様やリリア様ともっと絡んで欲しいですね。これからも頑張ってください！！ (2020年4月8日 7時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
リリア - 初めまして、読んでいて楽しい作品ですね、主人公のキャラも結構好きです。勿論ゆるりさんのペースで更新頑張ってください (2020年4月7日 22時) (レス) id: 008426968d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年4月2日 1時
