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そんなこんなで、結局Aの世話をする敵役がいないと分かった今、全員が協力して彼女を守ることに決めた。
魔物であるグリムと猫であるルチウス、そして彼の飼い主であるトレインと、この面子の中で最もAのことを知っているであろうジャックを中心として、距離感を測りながら接することになったのである。
｢A！ オレ様のこと、なでなでするんだゾ！｣
｢撫でろと言われても、普段の私の触り方は知らない｣
｢ん？ 別にオレ様はAに撫でて欲しいだけで、同じ撫で方をしろだなんて言ってないんだゾ？｣
｢……それ、なら｣
ぷにぷにの肉球でAの頬を押し上げ、むにむにとマッサージしているグリム。
そんな彼に恐る恐る触れ、ぎこちない手つきで撫でているAの姿が途轍も無く新鮮に見えてしまい、ジャックはゆるゆると口角を上げた。
Aとグリムが戯れていれば、自分も撫でろと言わんばかりにルチウスも腕の中に飛び込んでくる。
普段ならば嬉々として動物に触れ、愛でている彼女とは思えない接し方に対し、教師陣は彼女が井の中の蛙であることを悟った。
｢取り敢えず、グリムとルチウスがいれば、Aが勝手に何処かへ行くことはなさそうだね｣
｢何かこう、どっと疲れた気がするよ……オレ｣
｢ははっ、ケイトの言う通りだな。まさか"あの"Aが、あそこまで尖っているとは思わなかった｣
｢ほっとしているところ悪いんですけどー、あいつの飯はどうするんすか？ あんだけガリガリだし、ちゃんと食わせなきゃいけないでしょ｣
｢｢｢あ｣｣｣
全てが解決したかのような雰囲気を醸し出していた上級生組に対し、エースとデュースが鋭いツッコミを入れた。
不健康過ぎる身体をしているのだから、きちんと食事も睡眠も取らせなければならない。
だがしかし、あの状態のAが、素直にエース達の言うことを聞くとは思えなかった。
｢ミルクリゾットとかなら食えるんじゃないですか？｣
｢確かに……だが、牛乳でお腹を壊しても駄目だしなぁ｣
｢ここは同郷のユウちゃんの出番じゃない？ ほら、風邪引きさんに食べさせる料理とかも知ってそうだし｣
｢それじゃん！ おーい、ユウ！｣
｢ちょっと来てくれ！｣
てててっと駆けてきたユウに軽く説明を行うと、彼は少しだけ考え込んでから粥を作ろうと提案した。
ポムフィオーレ寮のAの部屋には米が置いてあるだろうし、日本では風邪を引いた時や弱った時に食べる定番であろうと考えたのである。
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太宰、乱歩などの頭脳派推し - いろんな世界に行ってるみたいなので、其処で知ったボカロなどを歌ってみてほしいです！歌ってみた的な。 (2022年3月14日 3時) (
レス) @page20 id: 6e38a4139d (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 舞夜桜さん» リクエストですね、大丈夫ですよ！ 喜んで承ります〜！ 少しお時間いただきますね。 (2020年7月27日 21時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
舞夜桜 - モブ男が夢主を襲う｢身体中を触ったり、叩いたりする」 それを目撃したキャラが激おこする。 とか書けますでしょうか？ 無理でしたら大丈夫です！ (2020年7月27日 20時) (レス) id: 7970974f99 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - ミミズクさん» ありがとうございます〜！！ 無理してませんよ！ 楽しくやってますから！ これからも頑張りますね！ (2020年7月17日 9時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
ミミズク - いつ見ても最高です！更新無理せず頑張ってください!!! (2020年7月16日 23時) (レス) id: e138928b3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年7月4日 16時
