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ジャミルの利き手は幸運なことに自由であるし、Aは両利きである為に授業に支障が出ることはなかった。
寧ろお互いが優秀なこともあって、授業よりも幾分か先に進んだ範囲を議論し合っていたりもしたのである。
全教員、及び全事務職員に対しては説明が行われているらしく、廊下ですれ違う度に同情の眼差しを向けられていた。
｢後、三時間もこのままか｣
｢何だか申し訳なくなりますねぇ｣
｢いや、本当にAのせいじゃない……あの馬鹿が馬鹿をやったから悪いんだ｣
お互いが従者であるが故に、何かを我慢したりすることは得意であったことが幸いしていた。
トイレに行きたいと思うのは生理現象なので仕方がないのだが、流石にAを男子トイレに連れ込むわけにもいかないだろう。
多目的トイレも設置されているが、その中でAとジャミルが一緒に入るのも世間体的には完全にアウトである。
その結果、二人は制服で飛行術の授業を受け、尚且つトイレに行くという超基本的な動物の行為を魔法が解けるまで諦めていた。
｢取り敢えず夕餉を取りましょう。クルーウェル殿によりますと、一時間程で魔法を解く魔法薬が完成するそうですし｣
｢ありがたいが、それでも一時間か……ふむ、先に食事を済ませた方が後々楽だろう。Aの言う通りにしようか｣
双方共に頭の回転の早い為、意見の擦り合わせが至極楽である。
一時間を無駄に過ごすよりかは、出来る範囲でやるべきことを終わらせておいた方が、手が離れた後に自由に過ごせるだろう。
それ故に、二人はゆったりとした足取りで大食堂へと歩き始めた。
そして、大食堂へと足を踏み入れた次の瞬間、エーデュースら一年生五人組と各寮上級生組に囲まれてしまったのだ。
口々に何かを言われているがAは聞き取る気は皆無であるし、ジャミルは早々に右耳を手で押えて煩いとアピールしている。
｢全く、そんなに囲んで一斉に話しても聞き取れないだろう。ほら、エースとデュースはAの食事を持ってくるんだ｣
｢はい、分かりました！｣
｢あ、ならジャミル先輩の分も持ってきますよ。何が良いっすか？｣
｢あー……ならカレーを頼む｣
右横にはジャミル、その反対側にはフロイドが座っており、左手でしか食事が出来ない彼女に対する配慮がされていた。
別に隣が右利きの人であろうとAは気にしないが、やはりそこは外国というべきか、レディーファーストが徹底されているらしい。
日本人からすれば慣れない感覚である。
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太宰、乱歩などの頭脳派推し - いろんな世界に行ってるみたいなので、其処で知ったボカロなどを歌ってみてほしいです！歌ってみた的な。 (2022年3月14日 3時) (
レス) @page20 id: 6e38a4139d (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 舞夜桜さん» リクエストですね、大丈夫ですよ！ 喜んで承ります〜！ 少しお時間いただきますね。 (2020年7月27日 21時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
舞夜桜 - モブ男が夢主を襲う｢身体中を触ったり、叩いたりする」 それを目撃したキャラが激おこする。 とか書けますでしょうか？ 無理でしたら大丈夫です！ (2020年7月27日 20時) (レス) id: 7970974f99 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - ミミズクさん» ありがとうございます〜！！ 無理してませんよ！ 楽しくやってますから！ これからも頑張りますね！ (2020年7月17日 9時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
ミミズク - いつ見ても最高です！更新無理せず頑張ってください!!! (2020年7月16日 23時) (レス) id: e138928b3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年7月4日 16時
