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実はこれ、魔法薬がきちんと作用していることを証明しているのだが、Aもクルーウェルも単なる事故であると認識をしてしまった。
その為、彼女は頭を抱えてしまったクルーウェルに差し入れを持ってこようと部屋を出てしまったのである。
己に好意を寄せてくる相手などそう居ないだろう、と途轍もなく馬鹿らしい自信を持った状態でだ。
自己評価が低過ぎるのも考えものであろう。
｢A！ 少し良いか？｣
｢おや、シルバーさんではありませんか。如何なされたのです｣
｢森の中で寝てしまっていたんだが……俺の周りに集まってきていた動物の中に怪我をしているやつがいたんだ。治癒魔法が効かないから助けて欲しい｣
｢それはそれは……勿論です。案内をお任せしても｣
｢あぁ、こっちだ｣
シルバーと並走して山へと向かえば、確かに彼の言う通り、酷い怪我を負っている小熊がきゅうきゅうと弱々しい鳴き声を零している光景が広がっていた。
近くには母熊が神経を張り詰めた状態で伏せており、やって来た人間がAとシルバーであることを確認してから警戒を緩めたようである。
近付くことを許してくれた母熊に礼の林檎を渡してから、Aはマジカルペンを小熊に向けて、くるりと一回転させた。
紫色のマジカルペンから蜂蜜色の光が飛び出し、小熊の怪我を覆うようにして光の瘡蓋の様なものが作り上げられていく。
｢凄いな……どういう魔法なんだ？｣
｢霊力で傷口に小さく薄い結界を張り、そこに治癒魔法を固定させただけです｣
｢俺にも出来るだろうか｣
｢結界に類似した膜を作り出せる様な魔法があれば可能でしょうね｣
Aとシルバーがそんな会話をしていれば、兎や栗鼠などの小動物が小熊と共に飛びついてきた。
その勢いに逆らわず、草原に座り込んみながらも小熊を受け止め、シルバーと共に優しい手つきで頭や腹を撫で回す。
すると、今度は小熊だけでは狡いと言わんばかりに母熊がシルバーの背中を頭で押した。
｢なにっ……！｣
｢うっ｣
倒れ込んできたシルバーを受け止めようとしたのだが、太腿は小熊に占領されてしまっている為、そのまま体で受け取る他に手段はなかった。
サラシを着けているとはいえ、元々豊満な胸では完全に潰すことは難しくなる。
シルバーはそんな彼女の胸に顔を突っ込む形で倒れ込んでしまったのだ。
｢なっ、な、な……っ！？｣
Aの胸に顔を埋めることとなったシルバーは、そのままの格好で意識を飛ばしてしまったのだった。
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太宰、乱歩などの頭脳派推し - いろんな世界に行ってるみたいなので、其処で知ったボカロなどを歌ってみてほしいです！歌ってみた的な。 (2022年3月14日 3時) (
レス) @page20 id: 6e38a4139d (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 舞夜桜さん» リクエストですね、大丈夫ですよ！ 喜んで承ります〜！ 少しお時間いただきますね。 (2020年7月27日 21時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
舞夜桜 - モブ男が夢主を襲う｢身体中を触ったり、叩いたりする」 それを目撃したキャラが激おこする。 とか書けますでしょうか？ 無理でしたら大丈夫です！ (2020年7月27日 20時) (レス) id: 7970974f99 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - ミミズクさん» ありがとうございます〜！！ 無理してませんよ！ 楽しくやってますから！ これからも頑張りますね！ (2020年7月17日 9時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
ミミズク - いつ見ても最高です！更新無理せず頑張ってください!!! (2020年7月16日 23時) (レス) id: e138928b3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年7月4日 16時
