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Aが心底面倒臭いと吐き捨てたことに対し、思わずフロイドとジェイドは喉を引き攣らせた笑い声を零していく。
最近、彼女から本心を聞ける機会が増えたように思えたアズールは、腹を抱えて笑っているリーチ兄弟を横目に彼女へと甘い笑顔を浮かべた。
ふわふわと蕩けそうな優しさの雰囲気が漂う中、Aのスマホが振動して、ラギーからの着信があることを知らせてくる。
面倒事を持ち込まれるのは分かっているのだが、態と電話に出ないことも出来ず、彼女は渋々通話ボタンをタップした。
[あ、繋がった。もしもーし、A]
｢………はい、何か｣
[シシシッ、めちゃくちゃ嫌そうな声っスねぇ。ある程度は予想出来てると思うんスけど、ちょっと手伝って欲しいことがあるんス]
｢嫌です。面倒事は結構です、不必要です。ということで切りますね｣
[待って待って待って！！ 何でそんなに辛辣なんスか！？]
｢……どうせ、フェアリーガラに潜入して女王のティアラを
[何で分かったんスか……！？]
簡単なことだ。
アズールから聞いたフェアリーガラについての詳細と、テーマが"エキゾチック"ということでレオナとカリムが潜入することになったという話。
ラギーの声にジャミルとユウ、グリムの声が混ざっていることの三つを踏まえれば、彼が何を頼もうとしているかだなんて考えなくとも分かることである。
着飾るのも好きではないのに、その状態でファッションショーに参加しろとは、一体どのような罰則だと考えれば良いのだろうか。
[お願いだから〜！ 学園長からの指名でもあるんスよ]
｢私はユウさんのように生粋のお人好しでもなければ、何でも屋でもないのですけれど。それに、私ではテーマのエキゾチックに当てはまらないのでは｣
[えっと、それは確か……ユウ君が説明出来るんで変わるっスね]
[おはよう、Aちゃん。ユウです]
｢おはようございます、ユウさん。それで、一体どういう訳です｣
[実はね――]
Aの容姿は普通の人間と変わりないが、そのハイスペックさを上手く利用出来るのではないか、という話になったらしい。
着物の様な衣装を身に纏い、レオナ達とは違うタイミングでショーに参加してもらえば、妖精達の視線を長い間奪えるのではないか。
勝手に作戦に組み込まれているあたり、Aの参加は半強制的に決まっていたのであろう。
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ゆるり(プロフ) - 哭狼さん» ありがとうございます〜〜！ 嬉しいです……更新頑張れます！これからもどうぞ、よろしくお願い致します！ (2020年7月2日 9時) (
レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - ゆるり様、夢主の推察能力が半端なくて素敵でした！物語の続き楽しみにしてます。この作品が、大好きです(^^)すごく面白かったですm(__)m (2020年7月2日 2時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - リリア最推しさん» 勿論出演予定ですよ！この後のお話に出てきますので、少々お待ちくださいませ！ (2020年6月28日 14時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
リリア最推し - 夢主の髪が切られたら1番黙ってない妖精王が居ますけど、出演ありですか？？ (2020年6月28日 13時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 哭狼さん» お褒めいただき光栄です〜！ 私の文章能力で、書きたいことが伝わるか不安でしたが……良かったです！ (2020年6月28日 8時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年6月21日 12時
