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Azul side
あぁ……やはりAは素晴らしい。
深夜の襲撃時間のルールを変更させる為に危険な賭けに出たことは少し許せませんが、作戦としては最善策であったのでしょうね。
Aの雰囲気と言葉に気圧された時点であちらの負け、もう既に彼女の手のひらの上で踊らされているマリオネットと変わりがない。
ゲームの方針ではなく、一個人の感情を優先させてAの首を絞めた時点で、ゲームマスターとしての地位も権利も何もかもが剥奪されたと同然。
まさかここまで計算し尽くされているとは思わなかったし、上手く事が進むとも思わなかった。
人狼ゲームを実際にやれと言われた時は驚いたし、正直に言うと恐怖も感じたが……彼女がこちらに居てくれるだけで全く感じ方が変わってくるものですね。
｢ふふっ……実にMarvelous！ A嬢と頭脳戦はしたくないものだね｣
｢チェスとかで対戦したらボロ負けしそうだな｣
｢魔法に触れて半年なのに、既にボク達でも知らないような上級魔法を扱えているしね。元々頭が良く、脳の回転が凄いんだろう｣
｢ひぇ〜〜っ、Aちゃん凄いけど怖っ！ ていうか、何でスピーカーの向こうにいる人が男だって分かったんだろ？｣
｢｢さぁ？｣｣
｢A嬢だからじゃないかい？｣
ま、そんなこんなありまして、Aのおかげで僕達は防衛権を手に入れることが出来ました。
防衛権といっても、この不思議で異質な空間では魔法が使えないので、体術での防衛しか出来ないんですけどね。
それでも重畳、何も出来ないまま殺されるだなんて堪ったものではありませんし、深夜の襲撃時間で命を落とす可能性もかなり低くなったのですから。
｢助かりましたよ、アズールさん｣
｢いえいえ、何時ものお礼です。貴女の力になれて良かった｣
さて、こんな話をしている間にもスピーカーは説明を続けていきます。
椅子の裏に役職名の書かれた紙が貼り付けられているらしく、僕達は急いで椅子の裏へと手を伸ばして紙を外しました。
僕のカードには麦わら帽子をかぶり、鍬を持っている男の絵が描かれている。
つまり僕の役職は村人か……他の奴らはどうだっていいけれど、Aやリドルさん達とは同じ陣営に居たいものです。
『それでは皆さん、健闘を祈ります』
ブツッ、と不愉快な音を立てて通信は途絶えた。
ということは、僕らはあちら側の様子を何も知れないが、こちらの様子は向こうに筒抜けになっている。
全員が疑心暗鬼に陥っている……訳ではなさそうですね、A。
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ゆるり(プロフ) - 哭狼さん» ありがとうございます〜〜！ 嬉しいです……更新頑張れます！これからもどうぞ、よろしくお願い致します！ (2020年7月2日 9時) (
レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - ゆるり様、夢主の推察能力が半端なくて素敵でした！物語の続き楽しみにしてます。この作品が、大好きです(^^)すごく面白かったですm(__)m (2020年7月2日 2時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - リリア最推しさん» 勿論出演予定ですよ！この後のお話に出てきますので、少々お待ちくださいませ！ (2020年6月28日 14時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
リリア最推し - 夢主の髪が切られたら1番黙ってない妖精王が居ますけど、出演ありですか？？ (2020年6月28日 13時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 哭狼さん» お褒めいただき光栄です〜！ 私の文章能力で、書きたいことが伝わるか不安でしたが……良かったです！ (2020年6月28日 8時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年6月21日 12時
