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二重幅にはワインレッド色のアイシャドウを薄めに塗り、目尻にかけて色を濃くしていく。
ブラックブラウンのアイライナーを引いてやり、筆先を僅かに下へと動かすことで大人しめな雰囲気を作り出した。
顎下までの長さしかなくなってしまった髪を纏め上げることは出来なかった為、編み込みと髪飾りで華やかに仕上げている。
｢うん……やはり、君は美しいね｣
｢後れ毛を出せたなら、もっと色っぽく仕上げられたんだけど。ま、仕方ないわね。今のアンタは"幼妻"って感じかしら｣
｢すっっごく綺麗だよ、Aちゃん！ うわぁ……ねね、写真撮っても良い？ Aちゃんのピンと、僕とのツーショット！｣
｢構いませんよ｣
似たような長さの紫色の髪を持つ二人が横に並び、内カメで仲良さげに写真を撮っている光景は、何も知らない第三者から見れば双子の様に見えるだろう。
パシャリと二枚、撮られた写真はすぐさま祖父母に送られたようだ。
どうやらエペルの祖父母はAのことを大層気に入っているらしく、二週間に一回は写真を送れと急かしてきたりもしている。
｢ありがとう、Aちゃん！ それじゃあ、フェアリーガラ……頑張ってきてね｣
｢途轍もなく不本意ですがね｣
｢アタシだって腹立たしいわ。でも計画は実行してもらわないと困るのよ……ごめんなさいね。行きましょうか｣
｢少し待っておくれ、ヴィル。雪の女王に会いたいという人達が来ていてね｣
｢アラ、そうなの。なら後で合流しましょ。ルーク、アンタはきちんとAのことを守りなさいよ｣
｢お任せあれ｣
手を振って激励の言葉を送ってくれるエペルと、待機しているユウ達と合流する為にボールルームへと向かって歩き出したヴィルに背を向け、Aはルークと共に寮の空き部屋へと移動した。
空き部屋の中には、数日前まで一緒にいたオクタヴィネルの三人組と、何故かハーツラビュルの面々が揃ってソファに座っている。
はて、と首を傾げているAとは反対に、彼らはAの姿を目に留めた途端、目を真ん丸にさせながら勢いよく立ち上がった。
｢本当に髪が短くなってしまったんだね……｣
｢は！？ いや、話には聞いてたけど短過ぎだろ！？｣
｢髪は女の命だっつーのに……よし、僕がお礼参りに行ってやる！｣
｢ボブのAちゃんも可愛い！ けど、無理矢理は許せないんだよねぇ｣
｢ははっ、笑えないよなぁ｣
｢お礼参りはしなくて良いですし、不穏な空気を醸し出すのはお止め下さいませ。落ち着きなさいな｣
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ゆるり(プロフ) - 哭狼さん» ありがとうございます〜〜！ 嬉しいです……更新頑張れます！これからもどうぞ、よろしくお願い致します！ (2020年7月2日 9時) (
レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - ゆるり様、夢主の推察能力が半端なくて素敵でした！物語の続き楽しみにしてます。この作品が、大好きです(^^)すごく面白かったですm(__)m (2020年7月2日 2時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - リリア最推しさん» 勿論出演予定ですよ！この後のお話に出てきますので、少々お待ちくださいませ！ (2020年6月28日 14時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
リリア最推し - 夢主の髪が切られたら1番黙ってない妖精王が居ますけど、出演ありですか？？ (2020年6月28日 13時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 哭狼さん» お褒めいただき光栄です〜！ 私の文章能力で、書きたいことが伝わるか不安でしたが……良かったです！ (2020年6月28日 8時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年6月21日 12時
