国王とのささやかな毎日【赤】 (ページ9)

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４日目ページ9

宮舘とおやすみなさい (You side)
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『まだ起きてたの？』
『まだってそんな遅い時間じゃないでしょ？』
『だって今日眠そうだったから』

そう言いながらお風呂上がりの涼太くんは私の隣に
ごろっと寝転がった

涼太くんにはほんと「ごろっと」という単語が似合う
でも「ごろっと」よりも
涼太くんに似合う単語は「ぎゅぎゅっと」
だと思っている。
なぜなら全体的にぎゅぎゅっとしているから。
これは個人的な意見ですけどね。

『そんなに眠たくなかったよ？』
『テレビ見ながら意識飛んでたって。
　意識飛んでるからAは気づいてないだけ』

『涼太くん、私のこと見すぎじゃない？』
『だって見てて飽きないからね』
『少女漫画のヒーローみたい』
『俺はいつだってAのヒーローだから』
『え～～～～涼太くんがヒーローなの？』

『なに？苦情は受け付けてませんけど』
『それどっかの車の中でも聞きましたけど？』
『電気消すね』
『どうぞ』

涼太くんは困るとすぐに話を逸らす癖がある

いつも寝るときの定位置
腕枕してもらうんでしょ？とか
抱きしめてもらうんでしょ？とか
よく聞かれるんだけど

たいがいは涼太くんの腕にしがみついて
寝ることが多い。
彼曰く『Aってコアラみたいだよね』だそうだ

『明日ってなんじだっけ』
『明日は朝から練習だよ』
『朝からか〜絶対大量に覚えさせられるやつじゃんね
こわいな〜〜』
『なに言ってんだか、いつもすぐ覚えてるくせに』
『涼太くんには負ける』

『当たり前でしょ、
Aにはかっこいいところみせとかないとね』
『何してても涼太くんは世界で
一番かっこいいけどな』
『何しててもAは世界で一番かわいいよ』