国王とのささやかな毎日【赤】 (ページ3)

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2日目ページ3

宮舘と寒い冬の日のお散歩 (you side)

夜9時、晩御飯を食べ終えた
私と涼太くんはコタツでぬくぬくしていた。

するとテレビから流れてきた
大福の形のアイスのCM
食べたいけど外さむいしめんどくさいし
一応ダイエット中だしまぁいっか…
と思ってCMをスルーしたのに
横から涼太くんが口を挟んできた

『A、雪見だいふく食べたいんでしょ』
『え、なんでばれた？』
『顔に書いてるよ笑笑』
『食べたすぎて出てたかな』
『ちょっとまってて』
『うん』

しばらくしてコタツに帰ってきた
涼太くんが持ってたのは

『私のコートとマフラー？』
『はい、でかけるよ』
『やだ！さむいじゃん！』
『わがまま言わないで、
はい立ってください』

口では「立ってください」なんて言ってるけど
半ば涼太くんに引きずられるように
コタツから出された私は
テキパキとコートを着せられ
マフラーをつけられ
玄関まで運ばれてあっという間に
ブーツまで履かされてしまった

『じゃ、コンビニ行こっか』
『悪魔の笑みじゃん』
『コート着せてもらって
マフラー巻いてもらって、靴も履かせてもらった人に
そんなこと言っていいの？』
『涼太くんが勝手にしたんでしょ』
『はいはい行くよ～』

まぁ、コンビニまで着いちゃえば
こっちのもの。

『ここは天国か………』
『暖房ついてるだけでしょ』
『暖房それは天国』
『変なこと言ってないで
さっさと買って帰ろ』