国王とのささやかな毎日【赤】 (ページ2)

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宮舘とお昼寝 (宮舘side)

今日は日曜日
2人とも休みが重なったけれど
今日はどこも人が多いから
ゆっくりお家デートでもしようか、
という話になって
Aと2人で映画を見ている

Aが借りてきたのはディズニー映画
どうしても見たかったのに
行けずじまいでショックだったと
言いながらご機嫌で再生していたけど

中盤に差し掛かった映画
ちらりと横を見ると彼女の首は
カクンカクンと前後に振られていた

『A、ねむたい？』

そう声をかけるとAは
パチッと目を開け、慌てたように首を降って

『ううん！眠くない！』

と言うけれど

しばらくするとまた首がカクカク動き出している。
昨日も遅くまで仕事をしていたし、
映画を見るために部屋も暗くしているから
眠気を誘うのだろう。

これはお昼寝タイムかな。
映画を止めて、リビングのカーテンを開けると
暖かな日差しがぽかぽかと射し込んできた。

Aを起こさないように抱き上げて
ソファからおろし、カーペットにそっと寝かせる。
彼女に大きめのブランケットを掛けてから
俺もその隣に滑り込んだ。

『映画みるのぉ………』
『どうせ寝落ちて最後まで見れないよ』
『それは嫌……』
『じゃあ、今お昼寝して夜に続きを見るのはどう？』
『涼太くん天才……そうする……』
『はい、おやすみ』
『おやすみぃ…………』

それから1分も立たないうちに
Aからは寝息が聞こえてきた。

やっぱり眠かったんじゃん

今はまだ3時
五時頃に起きたら晩御飯の準備をしようかな

今日はAに何を作ってあげようか

暖かい日差しと
俺にしがみつくようにして眠るAの温度を感じながら
俺も目を閉じて眠りについた。