【名探偵コナン&東亰ザナドゥpart3】ずっとずっと二人で生きていこう (ページ12)

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悪意はスローステップページ12

昼ドラですらご無沙汰な状況なのに、追い討ちを掛けるまさかの「ワシの可愛い○○を陥れたそうだな？」発言！！
私は見覚えのない因縁に呆れた。

『ってか、なんで悪井さんがここに？』

ブス美「私はね、柳ノ宮の娘なのよ。」

『うっわ………。』

親戚かよ～～………。
何この世間は狭いですねカミングアウト。
マジかよ、これが親戚か。

ひきつらせた私の表情をどう理解したのか、悪井は勝ち誇った笑みを浮かべてじい様にすり寄る。

ブス美「どーせ、アンタが零に変な事吹き込んだんでしょ？じゃないと、この私がはね除けられるとか意味不明なんだけど。」

『いやすいません。マジでこちらも意味不明です。』

って言うか、何故に私が吹聴した前提？？
マジでこのブス殴りたい。

ブス美「なに、とぼける気？アンタのせいで私は零に誤解されたままなのよ！」

『あ～…なんか降谷さんにセクハラとかしてたらしいですね悪井さん。それで解雇されたとか？？』

好きな人に気持ち悪い思いをさせた女に、怒りは湧かないワケもなく、私は信じられないくらい低い声で暴露した。
まぁ？勿論、親戚連中が私の言葉なんて信じるワケも無いけども。

ﾓﾌﾞ「可哀想なブス美！こんな醜女に愛した殿方を奪われるなんて………！！」

ﾓﾌﾞ「ブス美の気立ての良さも解らない男も男だな！どうせろくな男じゃない！」

『あ”あ”？？』

降谷さんを貶す発言をした重鎮を睨み付けた。

『悪いけど。女を子を産むだけの道具としか見てない篠ノ原の男じゃ、あの人とは雲泥の差だから。』

ﾓﾌﾞ「なんだとッ！？」

顔を赤くして怒りを露にした重鎮が私の胸ぐらを掴んで起こした。
若干、息苦しいが、怒りの方が勝って私は鼻で嗤ってやる。

『ハンッ。こんなんだから、奥さんに浮気されんでしょ？』

わざと煽る言葉を吐くとソイツの顔はますます怒りで歪んでいく。
私は鋭く睨み上げ吐き捨てた。

『女がいつまでも従順なペットだと思うんじゃねぇよ。』

ﾓﾌﾞ「ッこの恩知らずが！！！」

刹那、再び倒されて腹部に強烈な拳が沈められた。
痛みで咳き込んでしまい、畳が赤く染まっていく。
喉の奥で血が引っ掛かりヒューヒューと危うげな息が漏れた。

クズ造「止めんかッ！！もし傷物になったら約束を破棄されてしまう！！！」

じい様の怒号が響き、ソイツは肩で息をしながらも再び座り直した。