【愛されすぎな】平和過ぎるこの本丸は本霊様たちが集っています【審神者狐は可愛い】

第18話 ページ19

膝丸side

一振｢で、突然どうしたのかな？｣

髭切｢A大将！｣

｢あい！にいに！携帯を出してくださいなのです！｣

一振｢･･･え？｣

今、俺の目の前では海軍コートを羽織ったAと兄者が一振に迫っていた。
Aと髭切の要求は一振の携帯(スマホ)を一度預けろとのこと。

膝丸｢何をするんだ？｣

後ろで兄者にそっと聞けば突然兄者は悪戯っぽい笑みで答えた。

髭切｢Webの履歴を見たいんだ｣

一振｢ｺﾞﾎﾝ。ごめんね。今からこのスマホ使わなくちゃいけないからちょっと貸せないかなぁ･･･｣

｢髭切、逮捕です！｣

髭切｢たいほ〜｣

一振｢な、なぜだ？！別にやましいものがあるわけではないよ？！ただスマホは･･･スマホはなぁ･･･｣

膝丸｢やましいものがあるんだな。なるほど。｣

一振｢膝丸？！貴様そっち側だったのか？！｣

一振の焦りようは明らかにおかしかった。
これには少し興味が湧いてきた。

膝丸｢さぁよこすんだ｣

髭切｢海軍大将様のご命令だよ〜？｣

｢わぁ！髭切、黄猿みたい！！｣

髭切｢逃がさないよぉ？｣

｢わーい！逃がすなぁ！！！｣

一振｢ちょっ！！髭切、膝丸、木刀はダメ･･･痛っ！！｣

そして俺達は数分の戦いによってやっと一振のスマホを手に入れた。

｢スマホ♪スマホ♪｣

髭切｢ん〜とりあえずまずはこの履歴かなぁ｣

さっそくいじり出すAと兄者。
その後で涙を流す一振。
その涙の意味はなんだ？！

さっそく開いてみると･･･

｢男の娘 髪型｣｢兄らしくいるために｣
｢幼女に恋｣｢イケナイ恋｣｢妖怪｣
｢狐 撫で方｣｢田丸篤志｣｢恋の叶え方｣･･･

膝丸｢･･･｣

髭切｢幼女に恋、犯罪だって｣

膝丸｢兄者、目が潤んでるぞ｣

髭切｢妖怪とか神様だもんね。関係ないもんね。｣

膝丸｢拗ねるな兄者｣

そして落ち込んだ兄者が次に開いたところは･･･アルバム。

一振｢あ！だめだ！それだけはだめだよ！！！｣

髭切｢え？あ〜･･･｣

兄者が突然の一振の叫びにびっくりして彼のほうへ振り向いた時、一振が一瞬の隙を狙いスマホを奪った。

膝丸｢兄者･･･｣

髭切｢いや〜ごめんね。｣

頭をかく兄者。
そしてその横で顔を真っ赤にしてスマホを抱きしめる一振。

｢にいに？｣

膝丸｢これ以上深入りしない方がいいな･･･A行くぞ｣

｢あい？｣

髭切｢え〜つまらないの〜｣

膝丸｢取られた張本人が何を言っている･･･というか兄者、そういう展開を期待していたのか｣

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