最強メンタルの最高傑作な紅一点【雪男】（31）

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脅迫状が送られるようになる数日前からよく知らんおっさんを見かけるようになって、脅迫状が届いてからなんとなくそのおっさんを気にしてた。

そしたらまぁ何とビンゴでチラッと見えた光でまさかの凶器発覚。
ラウールもおるし今は武器になりそうなもん持ち合わせてないし、何より向こうは殺す気でくるんやろうから流石に自分で突っ込んで行くのはリスクしかなさすぎると思って三月の店に逃げ込んだ。


心当たりのないお姉さんの話をすればヤバイ状況ってのは伝わると思って口先から適当にベラベラと嘘を吐く。包丁って単語入れたら包丁もわかってくれるかなぁって期待を込めて。

ちゃんと汲み取ってくれた三月が暖簾(武器)を手に外を出たのを見て窮屈生活が終わるって確信した。



『考えてみ？あいつ、ずっと2番目の男と呼ばれてたんよ』
向「Aがトップやったからね」
『あの学校で、常に私に続いての2番目よ？全部』
佐「全部？」
『私に勝ちたい願望が強いからやる事だいたい同じやったんよw私元々剣道してたけど三月だって剣道したし、色んな護身術学んだけどサラッと三月も何個か習いに行ってたしwんで、いつも私の次。2番目』
阿「なるほど…いつもAと一緒にいすぎて俺らの感覚がおかしくなってるけど、あの学校で常に2番目って最早実質常にトップの超エリートじゃん」
『まぁ私という壁が高すぎた故の2番目の男よ』
ラ「…でもさ、みゆって理系、特に数学が壊滅してるじゃん。それだけエリートなら三月くんがトップ成績なんじゃないの？」
『ふっ…あいつ文系壊滅してるから』
岩「どこでバランスとってんのw」


中学の時とか現文の授業中に【この時の作者の気持ちは？】って問題当てられて真顔で「締め切り間に合うこれ！？」とか言ってたからな。
ちなみに歴史は「過去を振り返らない主義なんで」とか言うし世界史は「ここは日本や」って言うし、英語は「ジェスチャーで何とか伝わる」って開き直り。


深「定期的に明星さんがA関係者だと思い知るわ」
『それ本人に言ってみ？次に店行った時ドリンクにタバスコ入れられるで』
深「絶対言わない」


私に隠れてたけどあいつ普通にただのハイスペック野郎やからな。
私と張り合う為だけにダンスだってかじったことあるし普通に上手い。早々に辞めてたけど何回か大会で良い成績は叩き出してたしな。



ちなみにおっさんの動機は「婚約者と破断したのは私のせい」というとばっちり。
婚約者にも話を聞いたが私のファンやけど婚約破棄は全くの無関係とのこと。

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