最強メンタルの最高傑作な紅一点【雪男】（31）

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阿部side

結局あの後は普通にいつもの席でご飯を食べて何事もなかったかのように過ごし、そのままAを家まで送り帰った。

その日を境に毎日届いてた脅迫状はピタリと止まり。普通の日常に戻った。


阿「絶対に明星さんがぶん投げたって言った包丁持ったおじさんだよね」
『だろうな。Aちゃん大ビンゴ！イエーイ！』
阿「説明」
『あ、はい』


こっちは意味がわからないのにふざけたテンションでいるA。
こいつ全部知ってるな。


渡「何？何かあったの？」
阿「最近脅迫状来なくなった原因の話」
岩「え？知ってんの？」
阿「Aは知ってるみたいだけど？」
深「まさかぶん投げたりしてないよね！？」
『ぶん投げたのは三月や大丈夫』
向「それは大丈夫なんか？」
舘「まぁAは手を出してないからセーフ？」
目「てかなんで三月？」
佐「意外な人物登場すぎる」
ラ「たまたま三月くんのお店に食べに行った時だったから」
阿「本当にあの時行ったのってたまたま？」
『狙ったよねw』
ラ「マジで？」


やっぱり。
Aの話を聞こうと皆がAの周りに集まってくる。


『いや…あの日さ後ろに最近良く見るおっさんおるなって思っててんけど良く見たら手に包丁持ってるのがチラッと見えて「あ、やべ」と思って助けを求めに三月の店にwさすがに凶器持ってるのはこっちも武器ないと無理やなって』
深「武器持ってたら自分で行ったな？」
『まぁw』
岩「馬鹿なの？」
『勝機があるかないかくらいの判断はする』
ラ「待って？いつ三月くんに助け求めてたの？」
『ついて早々世間話したやん。あれw』
阿「あの知り会いのお姉さんの話？」
『うん。まぁ川北さんに娘おらんからそのお姉さんもおらんけどな』


つまり、あの会話で助けを求めて…それを意味を汲みとった明星さんが外へ行き撃退したと。
どういう会話の組み立てでそんな事できんの？え？以心伝心？


阿「これだから幼馴染みはっ」
渡「全国の幼馴染みがそんなトンデモ技できると思うなよ？」
舘「普通に無理だから」
『阿部ちゃんの幼馴染みへの幻想は何なん？』
佐「確実に悪化させたのはA達のせいだよ」


結局は助けてくれる明星さんはやっぱり優しいんだな。


目「まさか三月もそんな強いとは」
『言うたやんマジでヤバなったらスーパーボディガードがおるって』
佐「照じゃないんかい」
『三月っすねぇw』


完全に照の事かと思ってたからマジで盲点だったな。

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