・ ページ11
阿部side
Aに脅迫状が届いた。
脅迫状だけで以前のようなカッター入りのアンチレターとかとは違うから事を大きくするより放置する事を事務所は選択した。
Aのマネージャーの遊木さんだけは最悪を想定して俺らに「Aを1人にするな」と俺らに頭を下げてきた。
Aの前では表に出さないけど彼女はかなりAの心配をしてるらしい。
『…よし、飯に行こう』
ラ「普通に帰りなよ」
『三月の店やから大丈夫大丈夫！ほら早よ行こ早よ。腹減った』
阿「食べたらすぐに帰るよ」
『はいはい！レッツゴー！』
よっぽどお腹が空いてるのか俺とラウールの手を引いて小走りでお店に向かった。
明「すみませんまだ開店＿お前かよ。裏から来いや」
『聞いて聞いて！みっくん！！川北さんおったやろ？覚えてる？あのよぉ遊んでくれた姉ちゃんがおる』
明「あぁ…」
『前に大阪帰った時に偶然会ってさ、前に困ってたって言うてたの治ったってさ』
明「困ってた？」
『ほら、包丁全然切れんくなったって困ってたから三月に色々教えてもらったやんw』
今日は明星さんの機嫌がいいのかいつもよりは会話してる。
ラ「三月くん、奥の席でいい？」
明「開店前やっつーの。さっさ帰れ」
機嫌がいいっていうのは間違いだったかもしれない。
裏口指差して「帰れ」って言って明星さんは外に暖簾を出しに行ってしまった。
『みっくん冷た〜い』
阿「開店前に来た俺らが悪いでしょう？ほら、寄り道してないで帰れってことだよきっと」
ラ「開店前だけどあと5分で開店時間なのに」
『開店時間まで粘るべ』
阿「自分の状況わかってる？本当に」
「ぎゃぁ！？」
ラ「え、何今の声」
阿「外？」
『もうちょい待ち』
外がざわついてて確かに今俺らが外に出るのは得策じゃなさそう。
しばらくするとサイレンの音も聞こえてきてとうとう不穏な空気に。
明「お前今度は何してん」
『脅迫状送られただけやんえナイスガッツ！てか事情聴取は？』
明「あ？店あるから断った。後日や後日。ほら片付けたからとっとと帰れ」
『何をおっしゃる。もう開店したやろ。我客ぞ』
明「包丁もったおっさん引き連れてくる客なんかこっちから願い下げじゃアホ」
阿「包丁！？」
ラ「なに、あの数分で外で何があったの」
明「ちょっと包丁持ったおっさんぶん投げただけや」
阿「ちょっとぶん投げただけ」
駄目だ、頭が追いつかない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 391人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
作者 - 皐月さん» 皐月様。楽しく読んでいただいてありがとうございます。少しでもストレスが解消されてるのなら嬉しいです。これからもこの自己満足作品をよろしくお願いします。 (3月6日 23時) (
レス) id: 8f5e67220a (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。最高傑作さまが痛快で日々のストレス解消になってます！ (3月6日 19時) (レス) @page38 id: f7b3aa6b04 (このIDを非表示/違反報告)
作者。 - ゆうさん» ゆう様。リクエストありがとうございました！以前と同じ様なリクエストでしたので少しだけ変えてみましたが面白かったのなら良かったです。これからもこの自己満足作品をよろしくお願いします。 (2月28日 18時) (レス) @page32 id: 8f5e67220a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 作者。さん» 想像以上で面白かったです！ (2月27日 23時) (レス) @page32 id: 1ce84cedd9 (このIDを非表示/違反報告)
作者。 - ななみさん» ななみ様。楽しみにしていただきありがとうございます！これからもこの自己満足作品をよろしくお願いします。 (2月27日 10時) (レス) id: 8f5e67220a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2024年2月12日 22時
