最強メンタルの最高傑作な紅一点【雪男】（27）

ご近所付き合い ページ39

岩本side

今日はAと登山予定。なのに猫に威嚇されながらも家中探してもいない。てかちょっとひっかかれたし。
自力で起きてくれたのは助かるけど家にいないってどういう事だよと思いながら電話を入れる。
3コールくらいで電話が繋がったと思ったら…


〈もしもし？〉
岩「は？誰？」


スマホの向こうから聞こえる男の声。画面を確認してもちゃんとAにかけてるのに何で男の声が出てくんだよ。


〈え、誰？…おいキン肉マンからの着信やんけ絶対お前やろ〉
《あ、今日パパと登山やねん》


男の声よりさらに向こうからAの声が聞こえてきてAがいるのはわかった。


〈あ、もしもし岩本さん？あのオタクの娘さん隣の目黒の家にいます〉
ラ〈ちゃんと伝えるんだw〉


ラウールの声まで聞こえてくるし目黒の家って…


岩「え？…結局誰？」
明〈あ、明星ですわよ〉


明星…あ、幼馴染くんだ。そういやこんな声だった気がする。


岩「何でAのスマホにw」
明〈今ちょっとスマホがごちゃまぜで…とにかくオタクの娘さん隣いるんでそのまま待っとくか引き取りに隣来るかしといてください〉
岩「あぁ、じゃぁ拾いに行きます」
明〈了解でーす。おーいパパ来るってよ〉ブツッ


居場所もわかったし未だ俺の背中にぶら下がってる猫2匹を床に降ろして隣の家に向かう。


目「あ、岩本くんおはよう。俺今から出るんだけど何か色々いるから上がってって」
岩「あ、うん。いってらっしゃい」
目「行ってきます！」


色々いるからって何。どんな環境なんだよ。


岩「お邪魔しまー…色々いた」
『おっはー』
ラ「岩本くんおはよー」
明「げ！！アイツ俺のスマホ持って行きやがった！！」
ラ「ヤバイじゃん！帰って来るまで俺いるから追いかけなよ」
明「ついでにモコ散歩するか」
ラ「待ってそれ俺どんだけ待っとかなきゃだめなのすぐ帰って来てよ」
『あれ？醤油なくね？』
明「マジかよ。買ってこよ」
ラ「すぐ帰って来てよ！！てか早く行きなよ。追いつかなくなるよ」
明「やべ！」


何なのここ、シェアハウスでもしてる？

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