最強メンタルの最高傑作な紅一点【雪男】（27）

悔しいなんて通り越す ページ33

『だぁ！！クソ！！そこハマると取られへんやんか！！』


新幹線の時間を間違えて、早く東京に着いたから暇潰しにとゲーセンで時間潰し。
UFOキャッチャーは好きやけどいかんせんセンスがあまり無い。簡単なやつは取れるけどそれ以外は何千も金を飛ばしてしまう。


深「誰が騒いでるのかと思ったらAじゃん」
『うぉ！？…何やふっかさんか…いや、何その量」
深「景品。何かいる？」
『え〜…あ、これが欲しい』
深「…取れと？」
『お願い♡』
深「店員さん呼んでとりあえず位置戻してもらお。これはどう頑張っても無理」




『おー！スッゲ〜！！ありがとう〜！！』
深「他は…ってやばもうこんな時間！？」
『え？うわ！駅戻らな！！迎えが！！あ、ふっかさんも一緒に行こ！どうせ行く場所一緒やねんから送ってもらえ！』
深「いいの？ラッキ〜！！」


苦戦してたフィギュアをふっかさんが3回で取ってくれて感動が勝って悔しいとかも無く、迎えが来る時間が迫っててどうせ目的地が一緒という理由でふっかさんも引き連れて迎えの車に乗り込みスタジオに入った。


『じゃーん！ふっかさんに取ってもらった！』
佐「あれ？黄瀬推しだっけ？」
『笠松先輩と宮地さんと花宮推し！！』
佐「何故黄瀬りょwwww」
『そこに黄瀬りょがあったから。プレイしてたのも時間潰しやからな』
深「欲しかったんじゃないの？」
『コイツに注いだ2000円の無念の為に手元に持っときたかった』
深「あれで2000円かけちゃったのかぁ…」
『こうして私は2000円でフィギュア買ったと思えば救われる』


100円だけで千円あったもんやからそれ使って取れんくてムキになって両替してそれも使い切ってんよな…。
こんだけ金を捨てるなら次からはふっかさんに頼も。

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