最強メンタルの最高傑作な紅一点【雪男】（27）

離れない方は ページ24

阿部side

俺らは全員メンバー同士仲が良いけどそれでも一緒に居るのが多いメンバーっていうのはある。
めめと翔太とラウールとかふっかと佐久間とか照とか。俺は勉強してること多いし舘さんは1人でゆっくりしてるけどどっちかと言えばめめ達のとこにいて話を黙って聞いてる。

そんな中うちの関西組は、関西組で過ごしてるのではなく2人してどこにでも居る。
何なら楽屋だけじゃなく全員でご飯に行った時ですらいろんな席を言ったり来たりしてる。


阿「止まったら死ぬのかな」
向「何が？」
阿「んー？こっちの話」
『マグロの話やろ』


お前らの話だよ。とは口が裂けても言えない。康二は「誰がマグロやねん！」ってツッコミだけで済むけどAはそれで終わるかわかんないし。俺までプロレス技かかりたくない。

2人で色んなメンバーの場所に行くからあながち関西組は関西組で一括りで良いかもしれない。
ただ…


佐「康二！康二！これ見てみw」
向「何〜？」

ラ「みゆ！みゆってこの技できるの！？」
『どれ〜？』


こんな風に各々メンバーに呼ばれて分かれる時もよくある。



関西組がいつも一緒なのは寂しん坊の康二がいつでも誰でもウェルカムなAに甘えてる。と、思われがちだけど…実際はその逆。Aが康二に懐きすぎてて康二にひっついて回ってるっていう事実がある。
俺ら年上組は先輩として過ごした時間が短く、すぐにメンバーという立ち位置になったからかAの中では縦関係より横関係が強い。その点康二は先輩後輩という縦関係が長いっていうのが大きい理由の1つでもありそう。
他にも色々と理由はあるっぽいけど、頼ってきた先輩と一緒に頑張ってきたメンバーではやっぱり俺らには分からない明確な何かがAの中にあるみたい。

そんなほぼ康二の雛鳥なAはさっきみたいな事が続くと


渡「康二〜」
向「んー？」
『…』

目「康二あのさ」
向「何？」
『…』

深「康二ちょっと」
向「はーい！」
『…』


どんどんと不貞腐れていくw


ラ「みゆが大人しいw」
舘「今のうちに康二に頼み事とか言いたい事あるなら言っとかないと」
佐「どっちかっていうとAにじゃね？」
岩「お前ら定期的にAと康二離して遊ぶのやめてやれよw」
阿「翔太とかは絶対に日頃の仕返しもあるだろうけどねw」


こうなるとAは…

・→←ちゃんとベッドで寝ような（re）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す