最強メンタルの最高傑作な紅一点【雪男】（27）

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19年に上京してから最初こそ康二と2人部屋が決まるまでホテル暮らし、あまりにもホテル暮らし快適で康二が部屋を決めてても私は1年近くホテル暮らしで粘ったw
でもいい加減にしろとタッキーに言われたので良い部屋を見つけて1人暮らしがスタート。


明「何で俺が…」
『いやぁ音信普通やった奴が隣人とか笑うわ』
明「笑えるか」


引っ越し片付けの前に隣の人に挨拶をと思って訪ねたらまさかの高校卒業してから音信普通の幼馴染。ちょうどいいわと思って片付けの手伝いをさせてる。



明「おい、鞄から何か落ちたで」
『ん？何これ…シルバニアのパンダや』


床にほってた昨日使った鞄から小さい箱が飛び出してて拾い上げたら最近発売されたパンダのシルバニアファミリー。


『…あ、もしもしひーくん？ごめん！ひーくんのやと思うねんけどパンダが私の鞄に』
岩〈あぁ、それAの〉
『Pardon？』
岩〈家決まった記念。シルバニア好きだったしパンダも好きでしょ？〉
『いや、えぇ…まぁ…うん、ありがとう？』


私はシルバニア好きやった覚えがねぇ。いや嫌いじゃないけど…いつから私はシルバニアが好きと？
そんな話した事ないけど…


『あ』


そういや何年か前に照兄の家に行った時にシルバニアを観察しまっくったな…いったいいつの話を掘り出してんだこの人私はJKやったぞ。何で今。


明「おい、何か荷物届いたけど」
『荷物？何やろ…岩本照』
明「岩本ってお前んとこのリーダーさんやん」
『やだぁ嫌な予感』
明「ほな開けよか」
『お前ホンマ私の嫌がる事大好きやな』


嬉々として人宛の荷物を開けた三月。中を見れば予想通りの赤い屋根が可愛いお家。


明「え」
『贈るにしても家とパンダだけって…せめてなんかセットにしてくれよ』
明「お前いつからそん趣味」
『私ちゃうわ贈り主や』
明「え」




引っ越し早々小さいお家がやってきてそれからと言うものの…



『あ、また何か入ってる…ベッドや』
『今週はソファーか』
『キッチンや…細かいの多い絶対になくす』
『カーテンまであんのかよ』
『お風呂！！』


毎週毎週家具のセットが一つずつ何かしら鞄に入れられてて、とりあえず思うようにあのお家に家具を配置していく。



『あっという間に豪華なお家ってか…こんな広いお家にパンダ1匹…せめてパンダファミリーでくれてれば暖かい家庭やったのに…婚約者と夢の一軒家を買ったら逃げられてだだっ広い家に1人住む哀れなパンダにしか見えん』


てかパンダ好きやけど猫の方が好きって今更言えん。

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