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岩本side
稽古の合間合間にあの子を観察してた。
あの子と俺らじゃ出番の数が全然違うから構えるのは本当に少しだったのに気がつけば翔太にちょっかいかけてるし舘さんに詰め寄られてた。
ずっと遠巻きで見てた他の後輩達ともいつの間にか仲良くしてた。
岩「さすが深雪くんの妹」
深「それ、あんまり本人の前で言わないであげてね」
岩「何で？」
深「Aちゃん、伊吹がコンプレックスなんだよ。比べてるつもりがこっちになくても本人的には深雪伊吹の妹って呼ばれただけで心底不機嫌になんの。紹介として伊吹の妹って言うのは大丈夫みたいだけど自分の行動に対して伊吹の名前出すとね〜」
関西Jr.の帝王、天才深雪伊吹。
確かにそんな人が身内なら今まで相当比べられてきたのかもしれない。
でも正直あの子の才能なら比べられてたとしても深雪くんと遜色なさそうなのに。
『岩本くん！ここのターンがもうちょっとスマートに見える方法ありません！？』
岩「軸足にもう少し寄せたら？」
『寄せる…こうか！』
岩「うん」
最初に教えてから詰まったら俺に聞きに来る様になった。
一度言えば直ぐに吸収してモノにした。スポンジみたいだな。さすが
『さすが深雪伊吹の妹って？』
岩「え、あ…」
『顔が言ってましたー』
岩「ごめん」
『別に。慣れたんで』
いや、明らかに不機嫌になった。
『アレはマジもんの天才。例えばさっき詰まったターン私は人に教えてもらったら直ぐできます。でも兄はもし詰まったら3秒考えたら自分で改善を導く。マジもんの天才が近くにおったら例え世間一般からみた天才もただの凡人ですよ』
自分がはたから見たら天才って理解してたんだ。
『マジもんの天才のくせに努力を惜しまんからもうお手上げやわ。追いつけるわけない』
岩「Aちゃん…」
『だから追いつかん事にした』
岩「え？」
『同じ道進もうとするからしんどいねん。だから私は別ルートで並走する』
岩「…ごめん。意味わかんねぇw」
『私もわかりませんw モチベーションの問題です。並走するまで来たらきっと深雪伊吹になれるかなって…並走してたら見てる景色一緒ですし」
こんな天才にこんなに頑張られたら俺たちたまったもんじゃないなって思ったけどこの気持ちがこの子がずっと抱えてた気持ちだと思ったらちょっとだけこの子への見方が変わった気がした。
＿＿
岩「結局伊吹にはなれないって並走も辞めたよね」
『私は私にしかなれんからなw』
ジャにのちゃんねる 女帝をビックリさせたかったのに俺らがビックリしたんだけど→←はじめまして俺の愛娘
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作者 - 紫苑さん» 紫苑様。はじめまして。ありがとうございます！王子が紫苑様の癒しになっておられるのはとても嬉しいです！自己満足小説ですがこれからもよろしくお願いします！ (2023年4月15日 10時) (
レス) @page40 id: 8f5e67220a (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - はじめまして！�，�ら拝見しています。王子を見てると自然と癒されてます。 (2023年4月12日 23時) (レス) id: f458d4ab2f (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2023年4月1日 14時
