先輩と後輩 ページ7
「みじゅきさ〜ん」
「何？」
「暇」
「知らない」
椅子に座る瑞稀を後ろから抱きしめる。
そんな私にかまうこともなく、お菓子をもぐもぐと食べている。
……可愛すぎるだろ。
「ねえ、A」
「はい」
「水、買ってきて」
やっとかまってくれたかと思えば、パシリですか……。
ん、と渡された500円。
「飲みたいの買ってきていいから」
「瑞稀先輩!!」
一層強く抱きしめると、早く行け、と言われる。
いつもは意地悪な同級生だけど、
たまに、先輩として可愛がってくれる。
こうやってもらった愛を、今度は私が後輩にあげる。
「一世…？」
「俺も、買いたいから…一緒に行こ？」
ぎゅっと握られた裾。
振り向くと、首を傾げて私を見る一世。
「行こっか」
その手を握って、部屋を出た。
「なんか、珍しいね。一世がこうやって来るの」
彼は、あまり自分から話しかけてくることがない。
理由は…きっと、遠慮してるんだと思う。
いつも私の隣には飛貴か龍我がいるから。
最年少、一番大人説が私の中で出てるよ……。
「……ご飯、連れて行ってほしいな」
私を見下ろして、呟いた。
いつの間にか抜かされた身長は、止まることを知らない。
龍我も抜かすくらいに大きくなればいいな、なんて。
「ラーメン食べたい気分」
「今日終わったら、行こっか」
ふふっ、と嬉しそうに笑って、一世が頷いた。
「遅すぎ」
「うるさいな」
はい、と買った水を渡す。
一世の隣に座ろうと思った時、
腕を掴まれ、引っ張られた。
「わっ…」
そのまま、瑞稀の膝の上に座る。
細い腕が、しっかり私を捕らえて離れられない。
「もっと太れ」
「食べてるけどな…」
「偏ってんじゃね？」
「瑞稀には言われたくない！」
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明流歌(プロフ) - 玉ぴよさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年11月18日 12時) (
レス) id: 4eb2867634 (このIDを非表示/違反報告)
玉ぴよ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！応援してます。 (2018年11月12日 22時) (レス) id: 1c4ad40882 (このIDを非表示/違反報告)
明流歌(プロフ) - 赤と紫LOVEなセクガルさん» 仲間ですね！また書く予定なので、よかったら読んでください！ (2018年10月30日 22時) (レス) id: 4eb2867634 (このIDを非表示/違反報告)
明流歌(プロフ) - あーさんさん» はじめまして。コメントありがとうございます！仲間がいて嬉しいです♪これからもよろしくお願いします！ (2018年10月30日 22時) (レス) id: 4eb2867634 (このIDを非表示/違反報告)
赤と紫LOVEなセクガル(プロフ) - 第五人格わたしもハマってます！！！笑 (2018年10月24日 9時) (レス) id: 9bc953201c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明流歌 | 作成日時：2018年8月14日 18時
