最愛シンメトリー【U.Hidaka】 (ページ17)

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天使と企画会議ページ17

「実験も面白そうだよね」
「アスレチックも気になる」
「カラオケ対決とか…？」

今日は、早めに着いてしまった。
皆が揃うまで、まだ時間があるので、先に来ていた龍我と一世と一緒に、YouTubeを見ている。
一台のスマホに三人で見るには、かなりくっつかなければいけなくて。
この時期にこれはしんどすぎるだろ…。

「ドッキリもやってみたいよね！」
「演技の練習になるかもねー」
いろいろなYoutuberさんの動画を見ながら、Jr.チャンネルでやりたい企画について話す。

「これも楽しそう…」
「あ、それ俺もやりたい！」
「じゃあ、皆に提案してみるね」
わーい！と喜ぶ二人。可愛い。

「おはよー！」
「おはようございます」
大きな声で挨拶しながら入ってきた飛貴は、
「何してんのー？」
そう言って、私の隣に座る。
暑い。ものすごく暑い。
「YouTube見てる」
私の代わりに答えてくれた龍我が、スマホを少しだけ離して、飛貴にも見えるようにする。

「あ、この人、俺好きなの！」
「おお、よかったね！Aちゃんもこの人好きなんだって」
え…、と言う飛貴と目が合う。
「……気が合うね」
彼は、ふわりと笑う。
……なんだこの、甘い雰囲気は。
隣に可愛い弟たちがいるというのに、まるで二人きりのようで。
すぐに目線をスマホに戻した。

・

突然肩に重みを感じる。
そっと見てみると、
飛貴が、頭を乗せて寝ていた。
暑いし重い…けど。
起こすのも可哀想で、そのまま寝かせておいた。

「あれ、今日は珍しく拒まないんだね」
最後に入ってきた雄登が、そう言った。
「うるさい。仕方なく、だから」
飛貴の膝を叩くと、小さく唸りながら目を開ける。
「肩こった…」
「え、ごめん！」
わざとらしく肩を押さえると、手を合わせて必死に謝ってくる。
「よく眠れた？」
「うん！」
寝起きのふわふわした空気をまとう飛貴が、可愛いと思ってしまった。
「練習頑張ってよ」
頭を撫でて、HiHiお兄さんの所に行く。

驚いたのか、口を開けてぼーっとしている飛貴。
たまには、悪くないかも。