最愛シンメトリーII【U.Hidaka】 (ページ13)

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今日は特別ページ13

「おはよー！」

いつものように楽屋へ入ってきた飛貴。

「Aちゃーん！」
コートをハンガーにかけると、擦り寄ってきた。
……まあ、いつも通り。

他のメンバーは気づいてないみたいだけど、
声がいつもより掠れている気がする。
顔も赤くて、目は潤んでとろんとしている。
「どうしたの？」
「んーん、なんでもない」
短く息を吐く姿に、ちょっとだけ変な気分になる。
……病人に対して何考えてんだ。

「私の前では、無理しなくていいよ」
少し驚いた後、
「Aには適わないな」
と呟いた。

「少し休んだら？」
「何、膝枕してくれるの？」
「いいよ」

遠慮がちに頭を乗せる飛貴に、持っていたブランケットを掛けてあげる。
そっと頭を撫でると目を細める姿は、まさに犬のよう。

「ねえ、浮所どうしたの？」
いつの間にか寝た飛貴の顔を覗きながら、龍我が言う。
「勉強頑張ってるから、ご褒美」
「何それ、浮所ずるい」
ぴったりくっついてくる龍我には悪いけど、今日は特別だから。
ゆっくり休んで、元気になってもらわないと困るし。

「おつかれさま」

─────
翌日。
浮所「おはよー！」
姫島「飛貴うるさい」
浮所「昨日はあんなに優しかったのに!!」
姫島「早く支度して」