憧憬 2 (ページ10)

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Abe side

透き通るような白い肌に
華のある顔立ちの男

京本大我

がなぜかいた。

阿「あれ？きょもなんでここに？」

京「なんでって、劇見に来た。」

阿「へーそうなんだ。知り合いでもいるの？」

京「うん、幼馴染がね。」

京本大我

中性的で華のある顔立ち

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花

同じ男性だけど、この言葉が似合う。

同じクラスで、時折会話をする程度。
話す度にぶっ飛んだ発言が多くて天然なのかなと思ってる。
どこか浮世離れしていて、カップラーメンすら食べたことがないらしい。
きっと俺とは住む世界がちがうんだろうなぁって。

京「あ、そっか阿部ちゃん演劇部だもんね。」

阿「今更！？」

京「えへへ」

きょもと話していたら、

「おーーまたせーーーー！！！」

京「あっさっくん！」

さっくん？

きょもに手をぶんぶん振りながら
まるで大型犬のように近寄ってきた彼

足、遅っ。

京「久しぶりー、演技良かったよ。」

あ、さっきの【俺】さんだ。

佐「およよ？友達？」

京「あ、紹介するね。阿部ちゃんです！」

佐「阿部ちゃん！」

京「で、こっちが俺の幼馴染のさっくん！」

佐「佐久間大介です！」

阿「きょもの同級生の阿部亮平です」

佐「えー！同級生！背が高いね！大人っぽい！３年かと思った！」

阿「そうですか？」

京「そうだよ」

きょもの幼馴染
さっきのキャストさん

佐久間大介さん

３人で仲良く話していると

「あ～、先輩いた」

と、どこからか声が聞こえた。

佐「あ、北斗～！」

京「ほくと？」

佐「あ、俺の後輩ね」

黒い髪に同い年なのにどこか色気が漂う
佐久間さんと同じ制服の少年
がこちらに来た。

松「話の途中に…って」

京「げっ」

佐「どしたの～？」

「「なんで、お前がここにいるんだよ！」」

わー綺麗なハモリ。

じゃなくて

佐久間さんの後輩君ときょも

知り合いなの？