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「ねえA」
「はあい?」
「僕ってAの・・・なに?」
待って重たい質問するね最近の5歳
見た目で言えば子供なんだろうけど・・・
私の翔太にするためには
「翔太は私のカレシだよ」
この答に限る
そもそも合ってるから嘘でも何でもないんだけど
「カレシ?てなに?」
予想通り
「彼氏っていうのは、一生一緒に生きていきますって誓い合った人の事で、私は翔太の彼女だよ」
夫婦の事に近いけど、こっちの方が好都合
「そっか!!僕、Aのカレシ!!Aと一緒に生きる!!」
そう。それでいい。
「私も翔太と一緒に生きるよ」
翔太は好きだけど
ショタの方が好きなんだよ
「ここなに!?生き地獄!!??」
なんでそんな言葉知ってるの
しかも生き地獄って・・・
「違う、ショッピングモールだよ」
今日はそもそも2人でデートする予定だったという事もあり、色々と教えてあげられるショッピングモールをデートの場所に選んだ私
無駄な事覚えさせないようにせねば・・・
「A!あれどうやるの?」
翔太が指指したのはカップルの恋人つなぎ
指を指されたカップルは顔を見合わせた後急いで方向転換してどこかに逃げた
恋人つなぎなら教えて生じる問題は・・・私の精神が崩壊寸前になる事くらいか
「あれはね、彼氏と彼女がする≪恋人つなぎ≫で、やり方は・・・」
やり方を教えると目を輝かせる翔太
カワイイ事この上無い
ただ身長差の問題でかなり腕がしんどいけど、恋人つなぎのためなら頑張れる
「A大丈夫?腕しんどそう・・・」
「大丈夫!」
ショタを育てるためにはこのくらいは努力しないとね
「ねーえー、お腹空いた〜!」
そういや12時を過ぎている事をすっかり忘れていた
「あ〜もう12時だね。何食べたい?」
「ラーメン!!」
即答ありがとうございます
「じゃあフードコート行こっか」
「うん!」
そういえば何で記憶無いのにラーメンは知ってるんだろう?
フードコートって何?ともならなかったし
そういう事は覚えてるのかな
ピィィィィィンポォォォォォンパァァァァァンポォォォォォン
「ピィィィィィンポォォォォォンパァァァァァンポォォォォォン!!」
カワイイ
チャイムはうるさいけど翔太はカワイイ
翔太が叫んでる時の放送はバーゲンを13時からやるっていう告知だったからどうでもよすぎてすぐ忘れた
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