8 : フィナンシェが落ちた ページ8
探偵社へと帰ってきた。
乱歩さんとフィナンシェを食べる。
ヤバい幸せ...
探偵社でのこの時間が私にとっての至福の時間になっている気がする。
さっき中也に会ったことなど忘れかけていた。
そこへ太宰が帰ってきた。
｢あぁ珈琲が美味しかった〜｣
鼻唄混じりにドアを閉める。
そんな太宰を見て、ふと半年前の忘れていた記憶が蘇った。
《犬猿だったのだよ！太宰よりも！》
『あっ...あぁーーーー！』
社内にいた全員の肩が跳ねた。
｢何事だ!?｣
国木田君が慌てた様子で私に尋ねる。
『あっいや...なんでもない...』
驚きのあまり、食べていたフィナンシェを落としてしまった。
乱歩さんが残念そうな顔をする。
しかし私はそれどころでは無かった。
中原中也...!?さっきの人が!?
犬猿だったと言う!?
私は一人頭を抱えた。
どうしようと考えていると、
｢Aちゃん社長が呼んでるよ？｣
と谷崎君。
『え？あぁ分かった...？』
何だろう？
まさか中也と会ったことがばれて...!?
と考えが悪い方へと向かっていく。
社長室の前まで来て、私は深呼吸をする。
扉をノックして開けた。
『社長お呼びですか？』
社長は窓の外を眺めていた。
私が来たことに気づき、此方を見る。
｢ああ。Aに仕事が来ている｣
『仕事ですか？』
社長直々に知らせるなんていったいどんな仕事がきてると言うのだろう？
｢警護の仕事だ。お前の得意分野だろう｣
『それなら任せてください！』
私は自信満々に言った。
｢だが、その依頼が少し怪しい｣
『？どういうことですか？』
｢もしかしたら前のような敵組織の罠かもしれない｣
"前のような"が少し引っ掛かるが
私は社長の話を聞く。
｢まぁお前なら問題ないだろう｣
その言葉に社長からの信頼を感じ、心弾んだ。
あぁ警護の相手ってどんな感じなんだろう？
敵組織なんて関係ない。
社長が信頼してくれているのだ。
絶対に失敗しない。
私は社長室を後にした。
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五月雨 葵 - 燈灯さん» ありがとうございます(*^^*)次回作も頑張りますね！ (2019年12月7日 10時) (
レス) id: 6b73f14aeb (このIDを非表示/違反報告)
燈灯(プロフ) - 完結！お疲れ様です！！五月雨葵さんの作品大好きです！！次回作も期待してます (2019年12月6日 15時) (レス) id: 71f779eec0 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 葵 - 月夢風花さん» ありがとうございます(*≧∀≦*)次も頑張ります!!! (2019年12月4日 17時) (レス) id: 6b73f14aeb (このIDを非表示/違反報告)
月夢風花 - 長編完結おめでとう！！すごく面白くて、好きです！次のも楽しみ！ (2019年12月3日 22時) (レス) id: c8e9b80948 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 葵 - 燈灯さん» ありがとうございます!!!応援を糧にこれからも頑張ります!!! (2019年12月1日 7時) (レス) id: 6b73f14aeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：五月雨 葵 | 作成日時：2019年9月28日 19時
