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34 : 私のヒーロー ページ34

『セト!』

「呼び掛けても無駄ですよ!だって彼は偶像なんですから!」

私はなんとかセトの攻撃を交わして声をかける

何で...何でセトと戦わなきゃいけないの...?

私はまだ一度もセトに攻撃出来ずにいた。

「遊んで無いで早く片付けてくれないかい?」
とボスが椅子に座ったまま冷ややかに言う。

「全く仕方ない!ボスは楽しみって言葉を知らないのですか?」

『何故こんな奴の言うことを聞いているの!?貴方は力を使いきったら砂になってしまうのに!』

私は叫んだ。
するとセトを操っていた異能者は小首を傾げた

「そんなこと知っていますよ?」

『え...?』

「砂になっても良いのです!だって私はボスの駒ですから!」

こいつは一体何を言っているの...?
全部知ってて...?

『貴方頭おかしいんじゃない!!!』

「よく言われます!」

喋っている間もセトの動きは止まらない。

「さてと、そろそろ動きも単調でつまらなくなってきましたね!」

そう言って一層セトの攻撃を強める。
動きを全てコントロールしていたのだろう。

「ボスのお望み通り!せめて一思いに殺りますよ!」

「どうでもいい。早くしろ」
ボスの語気が強くなった。苛立っているのかもしれない。

セトが私との距離をとった。

「Aさん!お別れですね!お世話になってませんがありがとう!」

セトの動きにあわせて辺りの空気が動く。
この異能者、異能力も操れるのか...

セトに攻撃なんて出来る訳がない。

私は此処で死ぬのかな...?

最近死亡フラグが立ちすぎな気がする。

『ごめんね...セト...』

一筋の涙が溢れ落ちた。

思い出すのは探偵社の皆のこと。

そして...



「疾風」



セトだけどセトじゃない無機質な声だった。

もう駄目だと思ったその時だった。

ドゴォォォ!!!

地響きと共に空から何かが建物内に降ってきた

!?

それは私とセトの間に落ちてきて、セトの攻撃をかき消した。


「手前ぇこんな所で何してやがる...」

土煙の中から声がした。

それはとても安心する声。

『中...也...』

彼の後ろ姿はまるで、ヒロインのピンチに駆けつけるヒーローのようだった...

35 : 君だから→←33 : 敵地突入


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五月雨 葵 - 燈灯さん» ありがとうございます(*^^*)次回作も頑張りますね! (2019年12月7日 10時) (レス) id: 6b73f14aeb (このIDを非表示/違反報告)
燈灯(プロフ) - 完結!お疲れ様です!!五月雨葵さんの作品大好きです!!次回作も期待してます (2019年12月6日 15時) (レス) id: 71f779eec0 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 葵 - 月夢風花さん» ありがとうございます(*≧∀≦*)次も頑張ります!!! (2019年12月4日 17時) (レス) id: 6b73f14aeb (このIDを非表示/違反報告)
月夢風花 - 長編完結おめでとう!!すごく面白くて、好きです!次のも楽しみ! (2019年12月3日 22時) (レス) id: c8e9b80948 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 葵 - 燈灯さん» ありがとうございます!!!応援を糧にこれからも頑張ります!!! (2019年12月1日 7時) (レス) id: 6b73f14aeb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:五月雨 葵 | 作成日時:2019年9月28日 19時

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