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29 : 電話が鳴った ページ29

突然電話の音が響いた。

『私だ...なんだろ...?』

私は涙を拭いながら、ポケットから携帯を取り出した。

『国木田くんだ...』

私は電話に出る。

『もしもし?』

「Aか?」

『えっ!?社長!?』

電話にをかけてきた相手は国木田くんではなく、社長だった。

「太宰も一緒に居るな?」

『えっ?あぁ居ますけど...』

「直ぐに二人で戻ってくれ」

『...?分かりました...?』

少しの会話で電話は切れた。

直ぐ戻って来いってどういう事...?

「社長からだったの?なんて?」

『直ぐ戻って来いって...何かあったのかもしれない...』

自分で言って、途端に不安になった。

本当に何かあったのかも...

「何があったか分からないが、取り合えず社長直々に電話してきたんだ。急いで戻ろう。Aちゃんも少しは落ち着いた?」

『落ち着いた?心の準備万端だよ...!』

私達はもと来た道を引き返した。




『ただいま戻りました!』

私は探偵社の扉を開ける。

探偵社員が一斉に私達の事を見た。

『!?』

何何々!?怖いんだけど!?マジでなんかあったの!?

すると奥からバタバタと足音が聞こえた。

「Aさん!!!太宰さん!!!」

『ナオミちゃん!?どうしたの!?』

「直ぐ会議室に来てください!!」



私と太宰は顔を見合わせた。

私達が急ぎ足で会議室へ入ると、探偵社の精鋭が集まっていた。

「Aと太宰。待っていた」

『何があったんですか社長』

私が聞くと他のメンバーも口を開く。

「妾らもまだ聞かされてないんだ」

「いきなりどうしたんですかぁ?」

その言葉を社長は無言で聞いている。

社長がゆっくりと口を開いた。

「仕事の依頼がきた」

「『仕事の依頼?』」

皆の声が揃った。

仕事の依頼だけでこんな精鋭集める...?

そう思ったが、口には出さず別の事を言う。

『何の仕事ですか?』

「異能者組織の調査及び危険であれば排除して欲しいと」

「敵組織の名前は?」
と太宰。

「ロブというらしい」

『え...?』

「A?どうした?」
国木田くんが聞く。

『いっいや...何でもない...』

組織の名に覚えがあったのだ。
その組織は...

「その依頼をしてきたのって誰なんですか?」
と谷崎が聞く。

社長は大きく息を吸い込んで、言った。



「異能特務課だ」

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五月雨 葵 - 燈灯さん» ありがとうございます(*^^*)次回作も頑張りますね! (2019年12月7日 10時) (レス) id: 6b73f14aeb (このIDを非表示/違反報告)
燈灯(プロフ) - 完結!お疲れ様です!!五月雨葵さんの作品大好きです!!次回作も期待してます (2019年12月6日 15時) (レス) id: 71f779eec0 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 葵 - 月夢風花さん» ありがとうございます(*≧∀≦*)次も頑張ります!!! (2019年12月4日 17時) (レス) id: 6b73f14aeb (このIDを非表示/違反報告)
月夢風花 - 長編完結おめでとう!!すごく面白くて、好きです!次のも楽しみ! (2019年12月3日 22時) (レス) id: c8e9b80948 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨 葵 - 燈灯さん» ありがとうございます!!!応援を糧にこれからも頑張ります!!! (2019年12月1日 7時) (レス) id: 6b73f14aeb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:五月雨 葵 | 作成日時:2019年9月28日 19時

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