帰って来て ページ8
帰って来て寝転ぶ私の片手に、昼にもらったしうみんさんからの名刺
もう片方の手にはスマホ…その中にはすでにしうみんさんの番号は登録されているのだけど
今日のお昼以降はしうみんさんの話題で持ちきりだった
同僚たちに今すぐ電話しろと言われたけど、後でするからって逃げたのに…
信用できないから目の前で登録するように脅されて、明日の朝本当にしたのかチェックするからって
厳しくない？それに連絡するしないは私の勝手じゃない？
まぁ彼女たちの魂胆は見えている
これをきっかけに出会いの場が欲しいのだ
初めての人に電話をするのって、いまいち時間帯がわかんないんだよね
仲のいい人なら気兼ねなく電話しちゃうけど、今はなんとも微妙な時間…
悩んでても遅くなる一方だし、いいや、掛けちゃえ
発信ボタンを押して、ドキドキしながらコール音を聞く
お昼のお礼を言って、その後は…
なり続けるコール音が切れる気配はなく、そろそろ切ろうと気を抜いたらコール音が途切れた
「も、もしもし。しうみんさんですか？」
向こうからは何も音が聞こえない
番号は同期が確認していたから間違えていないはず
「あの、Aです」
サーーーーーーって聞こえるだけで何も話してくれない
間違って触ってしまっただけ？
着信に気付いてない
「ふぁっ」
プツ、プープー
謎の声だけを残して電話は切れた
えっ？今の何？
しばらく呆然としていると、私の部屋にすほが来た
寝ていたのかしきりに目を擦りながら、無言で私に自分のスマホを突き出してくる
「ん、早く〜」
「え？何で？」
「しうみん兄がAちゃんに代わってって」
すほの下唇が盛大に突き出ているから、機嫌を損ねる前にいそいそと電話に出た
「Aです…」
「あっ、と、僕です」
「はい」
「さっきは、えと、突然で慌てちゃって」
「はぁ」
「直接電話してもいいかわからなくてすほにかけちゃった。はは」
この電話の向こうであの照れ笑いをしてるのかと思うと、私もにやけちゃう
視線を感じて顔をあげると、すほが私をじっと見ている…電話し辛い
お礼が言いたかっただけだし、さっさと終わらせようと話を切り上げようとしたら
「あー、Aちゃん。今度ご飯でも行きませんか？」
「えっ？あ、はい。是非」
「やった。…また連絡する」
切った電話をすほに返すと、ニヤリと企んだ顔
へー、とか、ふーん、とか言うすほから逃げるように布団を被った
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josp(プロフ) - wakaさん» そうなんです、あっさり終わってしまいました(T_T)もう続きはないので、ごめんなさい！読んでくれてありがとうございました。 (2016年2月10日 0時) (
レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - えっ！あっという間におわた！つづきは？？続きプリーズ！！ (2016年2月9日 23時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - かのかさん» 実は追い込み漁してたしうみんさんでした。好いてくれてありがとうございましたでした(つД`) (2016年2月4日 17時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - うーーわ！回りからせめてのいきなり誕生日入籍？凄い！しうちゃん!!!えー、でも残念。ここのしうちゃん好きだったの〜！又次回作楽しみにしてます〜！ (2016年2月4日 12時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - 私さん» 忘れもしないガトーショコラの悲劇（笑）やっと終わりました！今度は書き溜めてからにしようと思えた作品でした…。 (2016年2月1日 19時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：josp | 作成日時：2015年4月2日 0時
