嫌じゃない ページ46
素敵なランチを普通に楽しく美味しく頂いた
…何も、なかった
い、いいのいいの！勝手に期待してるだけだから！
「Aちゃん来た！Aちゃん来たよー！」
「しー！声が大きい！」
玄関前で座り込んで私たちを待っていたすほちゃんが家の中に向かって叫ぶ
すほちゃんったら、そんなに楽しみにしてたの？
いつまでも姉離れしないんだから、本当恥ずかしい…
久しぶりに会うお母さんが中からパタパタとやってくる
「お疲れさま。皆さんお揃いだから早く上がって！」
皆さんって、３人でしょ？
しうみんさんの前だから丁寧に話してるつもりなのかな
お母さんもちょっと変わってるから…恥ずかしいなぁ
背中を押されてリビングに行けば、久しぶりのお父さんがハグで出迎えてくれる
「おかえり、それとおめでとう」
私から離れて、今度はしうみんさんにハグ
…ん？あちらのご夫婦は？
ソファに揃って座っていた、キリッとしたご主人と、お茶目な雰囲気のご婦人が立ち上がって私の前に
「初めましてAさん。息子から話を聞いて、会うのを楽しみにしていたんだよ」
「本当、可愛らしいお嬢さんね。よろしく、Aさん」
「えっと、」
父と挨拶を終えたしうみんさんがご夫婦の横に並ぶ
あ、似てる…！
「うん、うちの父と母」
「はっ初めまして！いつもご子息には大変お世話になっております！」
慌てて深々と頭を下げる
なんで？なんでしうみんさんのご両親がここにいるの！？
予想外の出来事に汗が噴き出てくる
「こんな素敵なお嬢さんを頂けるなんて、しうみんには勿体ないわ」
「いやいや、Aみたいな難しい子を貰ってくださるなんて、こちらが礼をを言わなければ」
「うちの息子も頑固でね、なかなか大変だと思いますよ」
「しう兄と姉はそういう面でピッタリだと。僕もしう兄にだったら大切な姉を預けられます」
当事者を除いた５人で話が進んでいく
い、頂く？も、貰う！？
黙っているしうみんさんに助けを求めるように腕を掴む
「よかった、すんなり話まとまりそうで」
「え、なんで」
「俺、嫌？」
「嫌じゃないです、けど」
言葉に詰まる私をしうみんさんが笑う
「Aちゃんの気持ちはわかってるから！俺、誕生日に貰うって言ったろ？」
「あ、れは！冗談じゃ…」
「俺、有言実行派だから。誕生日に入籍。ね？」
期待してたのと違うし、騙された様な気もしなくないけど…
髪を優しくなでるこの手になら、振り回されてもいいかなぁ？
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←ナイショ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1102人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
josp(プロフ) - wakaさん» そうなんです、あっさり終わってしまいました(T_T)もう続きはないので、ごめんなさい！読んでくれてありがとうございました。 (2016年2月10日 0時) (
レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - えっ！あっという間におわた！つづきは？？続きプリーズ！！ (2016年2月9日 23時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - かのかさん» 実は追い込み漁してたしうみんさんでした。好いてくれてありがとうございましたでした(つД`) (2016年2月4日 17時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - うーーわ！回りからせめてのいきなり誕生日入籍？凄い！しうちゃん!!!えー、でも残念。ここのしうちゃん好きだったの〜！又次回作楽しみにしてます〜！ (2016年2月4日 12時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - 私さん» 忘れもしないガトーショコラの悲劇（笑）やっと終わりました！今度は書き溜めてからにしようと思えた作品でした…。 (2016年2月1日 19時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：josp | 作成日時：2015年4月2日 0時
