ビクビク ページ37
足がもつれてしまいそうなスピードがだんだんと落ちていくと、しうみんさんは立ち止まった
痛いほどに掴まれていた腕も離される
「はぁ…」
しうみんさんの深いため息に私の体がびくつく
そのまま蹲ってしまったしうみんさんは、さっきまでの話しかけられない雰囲気から一転、落ち込んでいるような、いじけているような…
ちらりと私を見上げる姿は、うん、可愛いとしか言いようがない
「ごめん」
「え？」
「何も聞かずに連れ出して…よく考えたら余計なお世話だったかも、と、思った」
「そんな、」
「でも嫌だったか、ら…あああー！ちょっと走ってくる！じゃ！」
話も聞かずにしうみんさんは荷物を私に預けると、ものすごいスピードで消え去った
連れ出してくれて助かったのに…
全身全霊でお礼したいくらいなのに…
「おはよー」
「おはよう、ございます…」
至って普通の朝だ
いつも通り爽やかなしうみんさんが可愛く笑っている
「昨日はー、うん、ごめんね？」
「あ、その事なんですけど…私、実はあの人ちょっと苦手だったので助かりました。ありがとう、しうみんさん」
「やー、そっかそっか！べくとは大学時代の仲なんだけど、んー、結構派手に遊んでる奴だったから…Aちゃんが心配でさ。あれからまたべくには釘を刺しておいたから」
「はい」
「じゃー、今日はもう行く！」
はにかみながら出ていくしうみんさんを見送って、私も仕事の準備しようっと！
変わらない毎日が続いて行く
あれから１週間、今日はべっきょんさんが来社する日だ
朝からなんとなくそわそわしていて、ドアが開くたびにびくついてはドヒに笑われた
「こんにちはー！」
大きな声に顔をあげると、べっきょんさんと目が合う
満面の笑みだ
ドヒが私と彼を交互に見て面白がっている
私はドヒを睨みつけてシッシッと手を振った
部長に「いい事でもあったのかい？」なんて聞かれているべっきょんさんを目で追っていると、部長とも目が合ってしまった
今日は直接コーヒーを頼まれた…
リギョンが面白そうに私を見てにやつくから、通りすがりに肘をぶつけてやった
「失礼します」
「お、ありがとう。そうだAさん、結婚の予定があるって本当か？」
「え？」
「べっきょんくんの先輩と婚約しているそうだね。もし寿退社するっていうなら、早めの報告を頼むよ」
私の肩をバンバンと叩く部長に何も反応が出来ずべっきょんさんを見ると、慣れてる感満載のウインクが飛んできた
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josp(プロフ) - wakaさん» そうなんです、あっさり終わってしまいました(T_T)もう続きはないので、ごめんなさい！読んでくれてありがとうございました。 (2016年2月10日 0時) (
レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - えっ！あっという間におわた！つづきは？？続きプリーズ！！ (2016年2月9日 23時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - かのかさん» 実は追い込み漁してたしうみんさんでした。好いてくれてありがとうございましたでした(つД`) (2016年2月4日 17時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - うーーわ！回りからせめてのいきなり誕生日入籍？凄い！しうちゃん!!!えー、でも残念。ここのしうちゃん好きだったの〜！又次回作楽しみにしてます〜！ (2016年2月4日 12時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - 私さん» 忘れもしないガトーショコラの悲劇（笑）やっと終わりました！今度は書き溜めてからにしようと思えた作品でした…。 (2016年2月1日 19時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：josp | 作成日時：2015年4月2日 0時
