べっきょん氏 ページ35
「なんで私が！」
「面白くなりそうだから」
平気な顔で言い放ったリギョンに断ろうとすると、タイミング良く鳴った電話
リギョンはすかさず受話器を取ると、シッシッと手を振った
はぁ〜
「失礼します」
コーヒーを乗せたトレイを抱えながら会議室に入る
商談中の邪魔をしないように、静かにコーヒーを置く
「ありがとうございまっ…す」
べっきょんさんは私を見ると、ぎこちない笑顔で固まった
え…その表情、なに…
部長にもコーヒーを出して部屋を出ようとすると、部長に呼び止められる
「あ、Aさん。コピー頼んでもいいか？べっきょん君、さっきの」
「はいっ」
立ち上がったべっきょんさんは、私に資料と名刺を差し出した
「プラネット社のべっきょんです。よろしくお願いします、Aさん！」
「はい…こちらこそよろしくお願いします」
資料を受け取り会議室を出ると、リギョンが待ち構えていた
「どうだった？」
「どうもないですー」
「えー！熱い視線とかなかったの？」
「商談中にあるわけないでしょ！ほら、どいて！」
コピーが終わるまでリギョンに付きまとわれて、それを振り切ってまた会議室に戻る
会話が途切れるまで静かに待機
この人の真剣な顔、初めて見たなーって
今まで気にしてもなかったからかもしれないけど
「コピーお持ちしました」
「あぁ、ありがとう。ではこの件はこれで。そうだ、この後予定は？」
「何もありません」
あーあ
べっきょんさん、部長に捕まっちゃって可哀そう
部長は小言が多いから、一緒に飲むと大変だぞぉ
心の中でべっきょんさんにエールを送っていると
「Aさん、いつもの所手配しておいて」
「はい」
「あ、Aさんも一緒に…ね？部長」
「そうだな、行くか？」
べっきょんさんのせいで私も捕まった…
今日中に終わらせておきたい仕事もあったのに！！
「最近の若い者はなぁ、」
「そうですよね、すっっごいわかりますわ！」
べっきょんさんの絶妙な太鼓持ちに、部長の饒舌トークが止まらない
私はただひたすらに時間が過ぎるのを待っているだけ
たまに来る、わざとらしすぎるべっきょんさんの持ち上げトークに笑いそうになるのをおしぼりで隠す
あぁ、早く帰りたい…
「お、そろそろ時間が…」
「部長、タクシー呼びますね」
タクシーを呼んでもらい、部長を見送る
やっと解放されたとほっと一息つくと、隣から聞こえる溜息
思わず顔を見合わせて笑ってしまった
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josp(プロフ) - wakaさん» そうなんです、あっさり終わってしまいました(T_T)もう続きはないので、ごめんなさい！読んでくれてありがとうございました。 (2016年2月10日 0時) (
レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - えっ！あっという間におわた！つづきは？？続きプリーズ！！ (2016年2月9日 23時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - かのかさん» 実は追い込み漁してたしうみんさんでした。好いてくれてありがとうございましたでした(つД`) (2016年2月4日 17時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - うーーわ！回りからせめてのいきなり誕生日入籍？凄い！しうちゃん!!!えー、でも残念。ここのしうちゃん好きだったの〜！又次回作楽しみにしてます〜！ (2016年2月4日 12時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - 私さん» 忘れもしないガトーショコラの悲劇（笑）やっと終わりました！今度は書き溜めてからにしようと思えた作品でした…。 (2016年2月1日 19時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：josp | 作成日時：2015年4月2日 0時
