逃げるが… ページ32
「ねっ？」って可愛く首をかしげて見てくるけど、ちょ、お顔が近くありませんか…！
肩に回された腕から逃げようと、体をひねってしうみんさんから離れる
すると、しうみんさんはキョトンとしてから不満げに眉を寄せた
「いや私に聞かれても…」
「ほらー！しう兄だってAちゃん困らせてるー！」
「おいコラ、俺年上！」
しうみんさんとすほちゃんは、じゃれ合いながら離れていった
何だったんだ今のは
冷蔵庫に残っていた食材で適当におつまみを作って持っていくと、２人は何やら楽しげにしていた
「おーありがとう。それでな―――」
「へー、すごいですね！」
「だろ？流石にそれはないだろ、って思ったんだけど―――」
あれ？あれれ？
さらっとお礼は言われたけど、私の存在なんてないみたいに２人で話し込んじゃって…
おつまみは着々と減っていくから不味くはないんだろうけど、少しくらい感想とかくれたっていいじゃない
仕事の話をしているみたいだし、一緒にいても意味ないなー
もう部屋に籠ろうと立ち上がると、不意に掴まれた腕によろける
私を見上げるしうみんさんの眼差しに心臓が喜んでいる
何かな、ドキドキ
「キッチン行くならついでにビールとコップ持ってきてくれない？」
「…はい」
なーんーだーよー！！
キッチンに行こうとなんて思ってなかったけどさ！
頼まれたからビール取りに来たよ！
ついでにおつまみもうなかったから追加で作ってるけどさ！
はぁ…むなしい
「しうみんさん、ビール」
渡そうと伸ばした手は、しうみんさんに掴まれて真横に座らせられた
体がぴったりくっついてしまっていたから、さりげなく距離を少ーし離す
「あ、また離れてく。そんなに俺が嫌いか」
「嫌いとかじゃなくて、」
「まーまーまー。Aちゃんも飲もうよ〜」
あたふたしていると、前にいるすほちゃんがビールを継いだコップを渡してくる
口元に持ってくるからとりあえず１口
それにすほちゃんはいい顔、というか悪い顔をして嫌な予感…
「Aちゃんがしう兄を嫌いなんて、絶対にない！むしろ好きだから！」
「え！ホント！？嬉しいなー」
「好き！？」
「好きでしょ？」
「いや、あのっ、好きとか嫌いじゃないけどってそんな…。もう、寝る！おやすみなさい！」
急な展開についていけずに、頭の中が目まぐるしく回って許容範囲を超えそうだったから退散！
「あ、逃げた」って声が聞こえたけど、逃げるが勝ちって言うじゃない？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1102人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
josp(プロフ) - wakaさん» そうなんです、あっさり終わってしまいました(T_T)もう続きはないので、ごめんなさい！読んでくれてありがとうございました。 (2016年2月10日 0時) (
レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - えっ！あっという間におわた！つづきは？？続きプリーズ！！ (2016年2月9日 23時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - かのかさん» 実は追い込み漁してたしうみんさんでした。好いてくれてありがとうございましたでした(つД`) (2016年2月4日 17時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - うーーわ！回りからせめてのいきなり誕生日入籍？凄い！しうちゃん!!!えー、でも残念。ここのしうちゃん好きだったの〜！又次回作楽しみにしてます〜！ (2016年2月4日 12時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - 私さん» 忘れもしないガトーショコラの悲劇（笑）やっと終わりました！今度は書き溜めてからにしようと思えた作品でした…。 (2016年2月1日 19時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：josp | 作成日時：2015年4月2日 0時
