ツーン ページ27
コップを掴んで水を一気飲み
勢いを付けすぎたコップは、テーブルに叩きつけられてすごい音を立てた
「あの！」
「んー？何？」
「その…この間の…公園の…」
ラーメンを食べながら返事をしていたしうみんさんが、口に麺を咥えたまま顔を上げる
考えるように上を見ながら、ちゅるんっと麺を啜った
「あー、俺たちの初デート？」
「はっ！デートじゃない、です」
「え？俺はデートのつもりでいたんだけど」
「私は別に…」
「初デートで初ケンカ、ね？あの時はごめん」
「いやっ！あれは私が悪いんですっ」
まさかのしうみんさんからまた謝られてしまった
私から謝りたいだけだったのに
なんだか情けなくなってきて、目の奥が熱くなる
「でもさ、不謹慎かもしれないけどAちゃんに怒られて嬉しかった」
「えっ」
「怒りをぶつけてくれるってことは、それだけ近づいたってことだと思うんだよね。もっと素を出してほしい、これからずっと一緒に暮らしていくんだから。この話はこれでおしまい。ね？」
しうみんさんは小首を傾げて優しく笑うと、また箸を持った
今度は違った意味で目の奥が熱くなる
しばらく見ていたけど、食べることに集中しているみたいだったので私も食べることを再開する
いつの間にかしうみんさんは食べ終わっていたみたいで、気付いたら見られていた
「…見られてると非常に食べにくいんですが」
「早く食べないと美味しさ半減だよ〜ほらほら〜」
「わかってます！わかってますから見ないでって言ってる！」
「はは、可愛いー」
ま、また可愛いって…！もう！恥ずかしい！
しうみんさんの視線を避けるように少し体を斜めにしてどんぶりと格闘した
「ごちそうさまでした。食べるの遅くてすみません」
「気にしなくていいよ。Aちゃん見てると可愛いし飽きないし」
「なっ、からかうのやめてください…！」
「本心だってば。そうだ。これから一緒に住むにあたってこれだけはしてほしくないとかってある？」
「特には…あ！部屋に勝手に入らない、とか…」
「それは当たり前でしょ」
「なら大丈夫だと」
「俺からは１つ」
しうみんさんがピンと指を立てる
いちいち仕草が可愛いんだよね、この人
「気を使わないこと。家族だと思って？まぁいずれは…」
「へ？」
「ん？」
最後が聞こえなくて聞き返したけどうまく伝わらなかったみたいだ
しうみんさんは相変わらずニコニコしてたから、私も曖昧に笑っておいた
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josp(プロフ) - wakaさん» そうなんです、あっさり終わってしまいました(T_T)もう続きはないので、ごめんなさい！読んでくれてありがとうございました。 (2016年2月10日 0時) (
レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - えっ！あっという間におわた！つづきは？？続きプリーズ！！ (2016年2月9日 23時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - かのかさん» 実は追い込み漁してたしうみんさんでした。好いてくれてありがとうございましたでした(つД`) (2016年2月4日 17時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - うーーわ！回りからせめてのいきなり誕生日入籍？凄い！しうちゃん!!!えー、でも残念。ここのしうちゃん好きだったの〜！又次回作楽しみにしてます〜！ (2016年2月4日 12時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - 私さん» 忘れもしないガトーショコラの悲劇（笑）やっと終わりました！今度は書き溜めてからにしようと思えた作品でした…。 (2016年2月1日 19時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：josp | 作成日時：2015年4月2日 0時
