気づかいの男 ページ25
「Aちゃんの部屋だけど、どっちがいい？俺の部屋をAちゃんの部屋にしてもいいし」
「空き部屋でいいですよ。しうみんさんの荷物動かすの面倒じゃないですか？」
「そんなのはちょいちょいちょーいで終わっちゃうからいいの。ほら、知らない男が使ってた部屋だから嫌だなーって、思ったりとか、ない？」
「気にしませんけど…」
というか、しうみんさんが直前まで使っていた部屋の方がどっちかというと無理だわ
「うーん、ならいいけどさ。そうだ忘れてた！」
しうみんさんはちょっと待ってて！と、てててっと部屋を出ていった
隣の部屋に行くだけなのに、走る意味っ！
まぁいいや、片付けよう…
荷造りに全く係わっていないから、どこに何があるのかわからないし…
一番手前にある箱の外にはすほちゃんの字で大きく雑に『いろいろ』と書かれている
中には幼少期からの写真だったり、押入れの奥に入れておいたぬいぐるみだったりが入っていた
私の部屋のものを本当に全部詰め込んで持ってきたみたい
…今日中に片付られるのかな
「じゃーん！Aちゃんにプレゼント！」
戻ってきたしうみんさんが、私の前にばさりと広げたのは
「カーテンですか？」
「うん。それとベッドカバー♪」
やたらとメルヘンでファンシーでカラフルな柄の布たち
可愛すぎて、正直あんまり趣味じゃない
「たまたま見つけて可愛かったから、これだ！って思って。Aちゃんに似合うなって」
「え…ありがとう」
はにかむしうみんさんが可愛くて、私もちょっと照れ笑い
地味な私なんかより、しうみんさんの方がそのメルヘンファンシーが似合ってるよ…！
「へへ、付け替えるの俺やっとくから、Aちゃんは早く片付けちゃって？終わったらご飯食べに行こう」
「はい」
黙々と作業をする
しうみんさんは空になった段ボールをつぶしてくれてたり、ゴミをいつの間にか片付けてくれていたり、でも私の荷物を見ることなく触れることなく
すごく気を使ってくれているのがわかって、心が苦しくなった
だって私、まだ謝れていない
「Aちゃーん、手が止まってる」
「あ、ごめんなさい」
「疲れちゃった？」
「大丈夫です！あと少しで終わらせます！」
「じゃああっちで待ってるね。Aちゃんの準備もあるだろうし、ね」
しうみんさんに前髪を引っ張られる
…そうだった！忘れてた！
盛り上がったチョンマゲを押さえながらヨレヨレのパジャマをちょっと隠した
今更だけど
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josp(プロフ) - wakaさん» そうなんです、あっさり終わってしまいました(T_T)もう続きはないので、ごめんなさい！読んでくれてありがとうございました。 (2016年2月10日 0時) (
レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - えっ！あっという間におわた！つづきは？？続きプリーズ！！ (2016年2月9日 23時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - かのかさん» 実は追い込み漁してたしうみんさんでした。好いてくれてありがとうございましたでした(つД`) (2016年2月4日 17時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - うーーわ！回りからせめてのいきなり誕生日入籍？凄い！しうちゃん!!!えー、でも残念。ここのしうちゃん好きだったの〜！又次回作楽しみにしてます〜！ (2016年2月4日 12時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - 私さん» 忘れもしないガトーショコラの悲劇（笑）やっと終わりました！今度は書き溜めてからにしようと思えた作品でした…。 (2016年2月1日 19時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：josp | 作成日時：2015年4月2日 0時
