寝起きドッキリ大作戦 ページ22
あ〜る〜晴れた〜ひ〜る〜さがり〜
頭の中を流れるのはかの有名な悲しいメロディー
それを助長しているのは間違いなく、隣でハンドルを握るすほちゃんだ
「あのね、すほちゃん。私は帰ってもいいと思うよ」
「ぐすっ。でも、でもでも！Aちゃんには幸せになってもらいたいんだもんっ、ズズっ」
…これから先に幸せは待っているのだろうか？
こんな事になるなら、さっさと起きていれば良かった
下げた視線にはくたびれたパジャマが映っている
せっかくの休みだから寝貯めしようと頑なに目を開けなかった
たとえ部屋に誰かがいる気配がしようと、気になる物音がしようと意地になったように眠り続けていた
「どうする？起きないよ？」
「このまま運びましょ」
「だってパジャマだよ？かわいそうだよ」
「いいのいいの！これからは毎日見せる姿なんだからいちいち着飾る必要なんてないの。あらお父さん写真？」
「だってもうこんなスヤスヤ眠っているところを見ることもなくなるんだろうからさ…。本当Aの寝顔は小さいときから変わらず可愛いなぁ」
「お父さん…」
「ははっ、なんだろうな。もう会えなくなるわけでもないのに、目から水が出るよ」
「お父さんが泣くから私も寂しくなってきたわ…」
「いや、俺は泣いてないぞ？ちょっと何かしらの汁が出てきただけさ」
「お父さん、それを涙というのでは」
「…すほちゃん、しーっ！」
ちょっと待て
今私の周りで何が起こっている
とてつもなく知りたくないけど、これは絶対に知らなければならないこと！！
「って、何これー！！！」
「あっ、やっと起きた。おはよ、Aちゃん」
「おはよ…じゃなくて！私の物は！？なんでないの！？」
「なんでって、Aちゃんのお引越しだから」
穏やかに微笑むすほちゃんはまるで天使みたい…
だけど！顔に騙されてはいけない！！
すほちゃんの胸倉を掴むとぐわんぐわんと揺すった
「誰がいつ引越しするっていったのー！」
すほちゃんを掴む手をぱちんと叩かれる
父と母を見れば悟りを開いたかのような顔をしていた
どこ、見てるの…？
「何を言っているの。お家を出たいって言ったのはAちゃんでしょう」
「そうだぞ。いい物件が見付かったからな。これで安心して独り立ちでき、あぁ、二人立ちと言った方が正解かな？」
父の言葉に固まる
まさか、まさかまさか…
「ほら、しうみん君も準備して待ってくれているだろうし早く行きなさい」
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josp(プロフ) - wakaさん» そうなんです、あっさり終わってしまいました(T_T)もう続きはないので、ごめんなさい！読んでくれてありがとうございました。 (2016年2月10日 0時) (
レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - えっ！あっという間におわた！つづきは？？続きプリーズ！！ (2016年2月9日 23時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - かのかさん» 実は追い込み漁してたしうみんさんでした。好いてくれてありがとうございましたでした(つД`) (2016年2月4日 17時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - うーーわ！回りからせめてのいきなり誕生日入籍？凄い！しうちゃん!!!えー、でも残念。ここのしうちゃん好きだったの〜！又次回作楽しみにしてます〜！ (2016年2月4日 12時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
josp(プロフ) - 私さん» 忘れもしないガトーショコラの悲劇（笑）やっと終わりました！今度は書き溜めてからにしようと思えた作品でした…。 (2016年2月1日 19時) (レス) id: 61fc7b9123 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：josp | 作成日時：2015年4月2日 0時
