ヤク中と色眼鏡と大戦争 ページ14
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『…』
「…」
シンと静まり返る室内。
時刻は午前0時を回ったところ。
事務所にいるのはAと三途のみ。
なぜ二人はこの時間まで事務所にいるのかと言うと、話は遡ること1週間前━…。
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『つ、疲れた…階段しんどいヨ…』
いつも通りコーヒーショップの前で降ろしてもらったAは松葉杖を片手に息を荒らげ事務所へと入る。
そのまま雪崩込むようにソファに座ると同じくAの上へと雪崩込む蘭。
『ギャーーー!潰れる!』
「んだよ、朝から元気じゃん♡」
『足!足折れる!』
ギブ!と言わんばかりにソファを叩けば兄ちゃんやりすぎ、と竜胆が助け舟を出してくれた。
竜胆の一声に不服ながらも退くと、つまんなそうにAの頬を引っ張る。
「つーかさあ、毎日階段上がるのしんどいならいっその事ここに寝泊まりすればよくね〜?」
蘭の提案にその場にいた全員が一斉に振り向いた。
そうして一日毎に交代制でAの面倒を見ることになった。
A本人はいらない、と言うものの誰一人聞く耳持たず。
朝のコーヒーは翌日の世話係が買うことになった。
一日目を誰にするかの話し合いで蘭や竜胆がごねていたものの、初日は様子見ということで明司に決まった。
そして二日目は望月。三日目から九井、蘭、竜胆、鶴蝶の順で順調に決まる。
「俺はパスだ。何でこいつの世話係なんか」
「じゃあ俺がやる」
「マイキー…お前はここの大将なん…」
「首領にやらせるくらいなら俺がやる」
三途は明司の言葉に被せるように言えば、じゃあそれで決まりだ。と話し合いが終了。
そして七日目の今日が三途の担当、というわけだ。
「早く寝ろクソガキ」
そう言って三途はおもむろに睡眠薬を机に置いた。
Aはツーン、とそっぽを向けば三途は更に顔を顰める。
『別に俺はいいって、帰りたかったら帰れヨ』
「あ?マイキーに頼まれてんだ、帰れるわけねーだろカス」
『バカ』
「ア"?」
『つーか、好きなことすりゃあいいジャン』
そう言えば三途は無言で立ち上がり自分のデスクへと戻る。
すると何かを探すようデスクを漁り始めた。
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比嘉槐 - 何回読んでも面白いですwそしてやっぱりイラストが上手い!頑張ってください!!╰(*´︶`*)╯♡ (12月1日 21時) (レス) @page15 id: 0ffcd0578b (このIDを非表示/違反報告)
一尺八寸一犀 - ハァァ…面白すぎん?なんなの?というかイラストうますぎません⁇主人公君好きです…。春ちゃんも可愛いし灰谷兄弟もイイ///これからも頑張ってください!更新楽しみに待ってます!! (8月19日 13時) (レス) @page15 id: 58171344cf (このIDを非表示/違反報告)
774(名無し)(プロフ) - ニャオさん» わたしより上手い人は五万といます…でもそう言って貰えて嬉しいです!ありがとうございます!(´∩ω∩`*) (2021年10月23日 23時) (レス) id: 50213264b4 (このIDを非表示/違反報告)
ニャオ - あぁ、何だただの神絵師か・・・ (2021年10月23日 17時) (レス) @page1 id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
ふじ(プロフ) - はい、ご無理のないペースで頑張って下さい!!楽しみに待ってます!! (2021年10月22日 22時) (レス) id: 7db00b7f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:774(名無し) | 作成日時:2021年10月16日 0時