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じゅうさん ページ13
『ん？』
「だからシュークリームは売り切れ。」
『あ、わ、』
「なに(笑)」
締まりかけたドアを支えて立つのは
「どーも」
ヘラヘラと笑うきくちさんでした。
『そーですか』
「そんなあからさまに落ち込むなよ(笑)」
俺までかなしくなるわ、なんて笑うきくちさん。
「家どっち？近いなら送るけど」
「あーあれです、あの紫色っぽいマンションです」
指を指したら見える距離にあるわたしのマンション。
「俺の家あれなの、めっちゃ近所」
そう言って指を指した方向には綺麗なエントランスが付いたマンション。
『冗談ですか』
「ここで俺が嘘つくメリットある？」
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作者名：雪 | 作成日時：2020年12月15日 22時
