最強少女の周りには、守るべき人が集まって。～3章～ (ページ5)

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63話ページ5

ショッピ君を定位置につかせた後、私達は敵の元へと歩いていた。

「おお、のこのこ戻ってきたか。待ちくたびれてしまったわ。」

「……主将。」

「なんだね？降伏する気にでもなったかね？」

「今から言う言葉は、個人での宣戦布告です。そう受け取ってください。

ロベルシュタイン国の哀れな主将よ。

……今ここで貴様を潰す。」

そう告げた直後、思い切り金属音が響き渡った。

「なるほど、どれだけやろうとも戻る気は無いということか！！面白い、見せてみろ！！！！」

「総統、書記長。この剣を抜き去ることをお許しください。

粛清剣、これで貴方を粛清する！！！！！」

激しいぶつかり合いに火花が散る。

だけど、私たち以外に、誰も動く気配がない。

「おい、魔人！！！お前こいつを捕まえろと命じただろう！！！命令に背くか！！！」

「封殺の誓いをお忘れですか！！！！力に目を奪われて大事なことをお忘れのようだ！！！！！」

力で押しきる。姿勢を立て直す時間はあれど、攻撃に転じるだけの時間はない。

これじゃいつまでたっても勝てない。むしろ向こうに押し切られて負ける。

そう思った瞬間、サーベルが弾かれて隙ができる。

しまった……！！！と思って、目を瞑った。