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60話 ページ2
「お前らの声は届かないってそういう意味やってんな！！！！！！クソ！！！！！」
「さあ、魔人よ。その女だけ捕らえろ。あとは全員殺/せ。
こくりと頭が動き、無造作にマントを脱ぎ捨てた。
その姿にも、私は見覚えがあった。
「なんで、ここに、あんたが」
会いたかった顔が、探していた顔が
今、敵となって立ち塞がっている。
呆然とする私をゾムは担ぎあげ、郊外からどこかへと連れ去って行った。
「いやマジでどうなってんねん……！！！」
我々国……我々の国
「あれは、一体何？何が起こってるの？」
「催眠技術やろな……魔人と並行して研究が進んでたんやろ。
前線で使われてしまうくらいには。」
「あの感じだと……」
グルトンはまだしも他は乗っ取られてると考えたい。
「味方はほぼおらへんな。」
「今回のバディがゾムでよかったわ……」
「？」
「……だって、ゾムなら気兼ねなく粛清できるやん。背中預けれるし。」
「嬉しいこと言ってくれるやん。」
「……とは言っても大勢+アホみたいに強いやつvs我々は無理があるなぁ…」
そう呟くと、がさがさと木が揺れる。
慌ててナイフに手を置く。
その茂みの向こうから現れたのは……
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