8話 ページ8
｢〜ッはぁ…。｣
最後のチャイムが校内に鳴り響いた。
それと同時に一気に騒がしくなる教室で、ぐーっと伸びをし、大きく息を吐いた。
転校して1日目でたくさんのことが起こってドッと疲れが出てしまったのだろう。
今日は家でゆっくりと休もうと、カバンを持つと、席を立つ。
｢おいA、一緒に帰ろーぜ！｣
前の席のホルマジオさんがくるっと体を私の方に向けて太陽のような笑顔で話しかけてきた。
疲れたから1人でゆっくり帰りたい気持ちもあったが、この笑顔を曇らせたくないし、今日1日お世話になった相手だからなぁ…。
｢はい。｣
………私はホルマジオさんの笑顔に弱いのかもしれない。
ホルマジオさんを見ていると自然と頬が緩む。
なんだろう、すごく落ち着くなぁ…。
｢よしッ！じゃぁ行くぞ、イルーゾォ｣
ですよね…。
イルーゾォさんとはちょっと気まずい…。
悪い人ではないのは分かるけど…。
イルーゾォさんは、ホルマジオさんに呼ばれると、無言のまま手鏡をカバンの中にしまい、早く用意しろと言わんばかりに私に視線を送ってきた。
断られなかったから、少しは心を開いてくれたのかな…？
私は急いでカバンを持ち、背中を向けたイルーゾォさんと、こちらを向いてニコニコと笑うホルマジオさんの所に駆け寄った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…………………。
なんか……女の子からの視線が………気のせい…？
廊下を歩いていると何故か色々な所からの視線を感じる。
………まぁ、原因は分かっている。
前にいるこの2人だろう。
その2人に着いている私に何様のつもりだっていう視線を送っているのだろう。
うう、ものすごく居ずらい。
2人はそのことに気づいていないのか、足をとめず下駄箱へ向かっている。
ホルマジオさんは時々、周りにいる女の子に笑顔で手を振っている。
キャーキャーと黄色い声を上げる女の子達を見て楽しんでいる様子だ。
女の子の扱いに慣れてるんだろうな…。
イルーゾォさんは女の子のことは気にもとめず、スタスタと歩く。
時々ため息をついている様子から、こういったことは苦手みたいだ。
それぞれの性格が分かってきたのは嬉しいが、早くこの状況をどうにかしたい…。
明日からいじめられるのかな…、転校したばっかりなのに…。
そんなマイナス思考に浸っていると、イルーゾォさんがいきなり私の手首を掴んで走り出した。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←7話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななちき - 続き書いてぇぇぇぇぇえ、とても面白いので更新待ってますよぉぉ！！ (2022年8月15日 18時) (
レス) @page8 id: 7300d8e425 (このIDを非表示/違反報告)
ぱらぴろぷー(プロフ) - 学園もので暗チ！なんて美味しいんだ！本当に最高です！（≧∇≦） (2019年3月4日 3時) (レス) id: c6b83e5f45 (このIDを非表示/違反報告)
やまねこ(プロフ) - レオさん» 閲覧ありがとうございます^^*本当は、短編集を考えていたのですが、気がついたら長くなっていました笑確かに、珍しいですよね！これからも楽しんで頂けたらと思います^^* (2019年1月10日 7時) (レス) id: 0506de94f9 (このIDを非表示/違反報告)
レオ - 暗殺チームの学園モノってめちゃくちゃ珍しいですよね！ (2019年1月9日 16時) (レス) id: 142bd89f3a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やまねこ | 作成日時：2019年1月6日 17時
