2章 産まれるのなら、平穏に。 ページ6
4月、暖かい光が心地いい。
私はぶどうが丘高校の入学式に行く途中だった。
ご存知の通り、私は生まれ変わった。
ジョジョの奇妙な冒険の東方仗助の「姉」として。
その私の弟が、「亀嫌い克服したら、カフェ・ドゥ・マゴのデラックスサンデー奢りな!」と突然言い始めて15分、駅前の池で足留めを食らっている。
「待ってくれ、A!あと少しだ、あと少しだぜぇ!」
「仗助がそう言い始めてもう10分たってますけど。」
カフェ・ドゥ・マゴのデラックスサンデーは800円というお高い値段に見合うよう、沢山のアイスクリームとトッピングののった、夢のようなパフェだ。
「もう無駄な抵抗はやめて下さい。触れたとしても、私はあんな高いもの奢りませんから。」
えーっ、と仗助は、助けを求める子犬のような目で私を見上げた。
そんな目で見られても、私は絶対に買ってあげないのだが。
「コラァッ、テメェ!」
あ、このシーン。
なんか見たことある。
不良に絡まれる私の弟。
いよいよ、このときが来たのだ。
ワクワクするし、怖い気もする。
自分はまた死ぬんじゃあないかな。
そう思うと、冷や汗がでる。
遠くに康一と、承太郎の姿が見える。
もうそろそろ、彼らと出会う。
そして物語は始動する。
「仗助、そんなのにかまってないでいきましょう。」
プッツン中のところ申し訳ないが、ドスの利いた声で落ち着かせて、彼らのもとへ。
「東方仗助と東方A。1984年6月17日生まれ。」
何故かこの言葉を聴くと笑いがでて、
安心した。
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うゆ@uyu(プロフ) - 勉強は許可しないィィィ!!! (2021年11月16日 17時) (レス) @page9 id: e2f46f9938 (このIDを非表示/違反報告)
初流乃 - わ、お気に入りが!!21人の方に!?ありがとうございます (2017年3月21日 11時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
初流乃 - お待たせして、すみません!りんりんさん、応援ありがとうございました。無事、公立に合格しましたので、更新していきます! (2017年3月21日 11時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 受験頑張ってください!!p(^_^)q更新楽しみにしています!! (2017年1月14日 18時) (レス) id: fc8b7667f1 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 受験頑張ってください。応援してます!! (2017年1月13日 9時) (レス) id: fc8b7667f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:初流乃 | 作成日時:2016年12月12日 14時