ep.1 ページ1
『おい、あっちや!逃すな!』
『上層部からは射殺も許可されている!追え!』
真っ暗な街に
男達の怒号が響く
朝から、降り止まへん雨は、俺らの足音を消してくれるから、都合がええけど
冷たい雨に体温はどんどん奪われて
握ったみっちーの手が冷たすぎて、もっともっと怖なった
心臓がバクバクする
見つかったら殺される
やっとの思いで3人で逃げてきたのに
殺されるん嫌や
気づいたら出てきた涙は前を走る二人には気づかれたくない
「長尾、大丈夫やから。守ったるから」
そう話す恭平くんの手には、拳銃が握られてて
なんか、覚悟を決めたようなその顔にもっともっともっと怖なった
『おい、いたぞ!』
「チッ、気づかれたか。」
恭平くんが拳銃を構える
引き金を引いた瞬間、耳をつんざくような銃声にギュッと目を瞑ると、みっちーが、俺の手をもっと強く握ったのがわかった。
「みっちー!長尾連れて逃げろ!俺が食い止めるから。」
「はぁ、恭平何言うとんの!?出来るわけないやろ!!!?」
「そうやって!置いて逃げるなんて嫌や!」
敵は目視できるだけで10人以上。
こっちにある武器って言うたら、恭平くんが持っとる拳銃だけ
みっちーは合気道が出来て、強いけど、流石に向こうの銃には敵うわけない。
「犬死はごめんや。俺らの中で一人だけでも生き残れたら、逃げた甲斐があるってもんやろ?」
恭平くんはそう言って笑うと、みっちーの背中を乱暴に押した
「行け!!!!」
視界が霞む
嫌や、嫌や。
置いて逃げるなんて、嫌や
「誰か、助けて....」
雨に紛れたか細い自分の声は
きっともう、誰にも届かないって、諦めた
その時やった
「助けに来たで。」
ヒーローが現れたんは。
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中学生 - 続編も楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年4月2日 19時) (レス) id: b282a5f7e5 (このIDを非表示/違反報告)
Yueyamada0509(プロフ) - すごい物語に引き込まれましま... (2020年3月20日 12時) (レス) id: 251c301407 (このIDを非表示/違反報告)
中学生の真帆で - すごく面白いです。更新頑張ってください。 (2020年3月8日 9時) (レス) id: b282a5f7e5 (このIDを非表示/違反報告)
apple ちゃん(プロフ) - すごく面白いです。 更新楽しみです。 (2020年2月9日 13時) (レス) id: 1e77a25b35 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ふーかさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです♪ (2020年2月5日 18時) (レス) id: 8dd42e6d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雫 | 作成日時:2020年1月14日 16時